🏦 住信SBIネット銀行はセキュリティの先駆者

金融

「ネット銀行って、セキュリティが不安で…」という声をよく耳にします。支店窓口がない分、すべての取引がインターネット経由になるネット銀行は、確かにサイバー攻撃の標的になりやすい宿命を持っています。

しかし同時に、ネット銀行には「セキュリティに全力投資できる」という強みもあります。店舗維持費がかからない分、セキュリティ技術への投資に注力できるからです。

今回取り上げる 住信SBIネット銀行(NEOBANK) は、日本最大級のインターネット専業銀行として、独自の多層的セキュリティを構築しています。一方で、2026年には「顔認証を突破した不正口座開設」という衝撃的な事件も報道されました。

この記事では、住信SBIネット銀行が実装しているセキュリティ対策を徹底的に解説しつつ、最新の攻撃手口も紹介します。「自分の資産を守るために何をすべきか」が、読み終えた後に明確にわかるように構成しました。

やさい
やさい

今年の3月に他の銀行に先駆けて本人確認をICチップの読み取り方式も打ち出したよ。eKYCが生成AIに突破されたかもしれないというニュースが上がった時期に、いち早くセキュリティ対策を打ち出したのは、本当に素晴らしいと思います。

というかeKYCが突破されることを見越して、ICチップによる身分確認システムを一年以上前から検討していたのだろうと思います。

セキュリティの高い企業→企業ブランド向上→顧客獲得→売上が上がるという風潮ができるといいですね

やさい
やさい

上記記事の内容

ICチップ読取による本人確認の導入が延期となりました。
導入日が確定次第、改めてお知らせいたします。

2026年3月23日(月)以降順次、「d NEOBANK 住信SBIネット銀行アプリ」で運転免許証・マイナンバーカード・在留カード・特別永住者証明書のICチップ情報を利用した本人確認の方式を導入します。

ICチップ読取による本人確認は、スマートフォンで本人確認書類のICチップを読み取り、電子署名検証を行うことにより第三者によるなりすましや文書が改ざんされていないことを確認するための方式です。
本方式を導入することで、スマートフォンによる本人確認資料の撮影が不要になり、口座開設や各種お手続き完了までの時間が短縮され、お手続き後すぐに口座をご利用いただけます。また、偽造本人確認書類による不正口座開設申込を防止する効果が期待できます。

📌 この記事で学べること
・住信SBIネット銀行が導入している具体的なセキュリティ対策
・「スマート認証NEO」の仕組みとその強さの理由
・2026年に発生した顔認証突破事件の詳細と教訓
・フィッシング詐欺・不正ログインから身を守るための実践的な対策
・ユーザー自身が今すぐできる4つのセキュリティ強化策


  1. 🔐 住信SBIネット銀行のセキュリティ全体像
  2. 🔒 第1層:通信の暗号化
    1. SSL/TLS 128bit 暗号化通信
    2. EV SSL 証明書による実在性の証明
    3. 電子署名付きメール(S/MIME)
  3. 📱 第2層:認証の強化 ― スマート認証NEO の全貌
    1. スマート認証NEO とは?
    2. FIDO 準拠の認証方式
    3. ログイン承認機能
    4. アプリ連動型 SMS 認証(2022年強化)
  4. 🕵️ 第3層:異常検知と不審ログインの監視
    1. 24時間365日の振込モニタリング
    2. 不審なログイン環境のチェック
    3. ウイルス感染チェック
  5. 🛡️ 第4層:無償提供のセキュリティツール
    1. SaAT Netizen(サート・ネチズン)
  6. ⚙️ 第5層:各種取引制限とパスワード保護
    1. ソフトウェアキーボード
    2. 自動ログアウト
    3. 電子メール通知サービス
  7. 🚨 2026年の衝撃事件:顔認証を突破した不正口座開設
    1. 事件の概要
    2. 手口の詳細:eKYC をどうやって突破したか?
    3. 匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の関与
    4. 顔認証の弱点:ライブネス検知の重要性
  8. ICチップ読取による本人確認を導入
  9. 🎯 ユーザーが今すぐできる4つのセキュリティ対策
    1. 対策①:スマート認証NEOを登録する(最重要)
    2. 対策②:SaAT Netizen をインストールする
    3. 対策③:ウイルス対策ソフトを最新の状態に保つ
    4. 対策④:振込通知メールをスマートフォンに設定する
  10. ⚠️ 知っておくべき主な攻撃手口
    1. 手口① フィッシング詐欺
    2. 手口② ウイルス感染による画面改ざん(MITB 攻撃)
    3. 手口③ クラウドサービスへの不正アクセス
    4. 手口④ 公共 Wi-Fi を使った盗聴
  11. 🔍 セキュリティ診断で自分の弱点を確認しよう
  12. 📋 まとめ ― 住信SBIネット銀行のセキュリティを総括する

🔐 住信SBIネット銀行のセキュリティ全体像

住信SBIネット銀行は、「銀行側の対策」と「ユーザー側の対策」の両輪でセキュリティを構築しています。どちらか一方だけでは不十分で、両方が機能して初めて資産が守られます。

銀行側の対策を大きく整理すると、次の5層構造になっています。

対策名目的
第1層通信の暗号化(SSL/TLS・EV SSL)通信の盗聴・改ざんを防ぐ
第2層認証強化(スマート認証NEO・FIDO)不正ログイン・なりすましを防ぐ
第3層異常検知(ログイン環境チェック・モニタリング)不審なアクセスをリアルタイムで検出
第4層ウイルス検知(アクセス時スキャン)マルウェアによる情報窃取を防ぐ
第5層取引制限・緊急停止不正取引が発生しても被害を最小化

以下では、各層の詳細を順番に解説していきます。


🔒 第1層:通信の暗号化

SSL/TLS 128bit 暗号化通信

住信SBIネット銀行のウェブサイトは、顧客の情報を SSL/TLS による通信で暗号化し、保護しています。SSL/TLS はインターネット上で交わされるデータを暗号化することで、内容を他人に知られないようにする規格で、ネットワーク上を流れる個人情報は SSL/TLS(128bit)により暗号化されます。

128bit というのは暗号の「鍵の長さ」を表しており、この長さであれば現在のコンピュータ技術では解読に天文学的な時間がかかります。日常的な取引における通信の安全性は、この暗号化によって担保されています。

EV SSL 証明書による実在性の証明

住信SBIネット銀行は、標準化された厳格な認証プロセスを経た上で発行される EV SSL 証明書を取得し、安全なウェブサイトを運営しています。このデジタル証明書は、ウェブサイト運営主体である同行の実在性を証明し、サーバーとブラウザ・携帯端末間の通信を保護する SSL/TLS 暗号化通信を利用可能にします。

EV SSL(Extended Validation SSL)は、通常の SSL 証明書より取得条件が厳しい上位規格です。取得には運営組織の実在確認が厳格に行われるため、偽サイトが同じ証明書を取得することは実質的に不可能です。

電子署名付きメール(S/MIME)

住信SBIネット銀行は、公式メールに S/MIME による電子署名を付与しています。S/MIME とは、メールの送信元が本当に住信SBIネット銀行であることを暗号学的に証明する仕組みです。対応するメールクライアントでは、受信メールに「✓ 署名済み」などのマークが表示されます。

✅ ユーザーへのアドバイス
ブラウザのアドレスバーに「鍵マーク(🔒)」が表示されているか、アドレスが「https://」で始まっているかを必ず確認しましょう。これが SSL/TLS 通信が有効である証拠です。


📱 第2層:認証の強化 ― スマート認証NEO の全貌

住信SBIネット銀行のセキュリティの中核を担うのが、「スマート認証NEO」です。これは単なる二段階認証ではなく、FIDO(ファイド)という国際標準に準拠した生体認証ベースの認証システムです。

スマート認証NEO とは?

住信SBIネット銀行のアプリには、スマートフォンに登録された本人確認情報とアプリを紐づける生体認証機能「スマート認証NEO」が備わっています。登録したアプリ以外からの取引は実行前に承認が必要となるため、不正送金を防ぐことができます。

仕組みをもう少しわかりやすく説明すると、こういうことです。

  1. スマートフォンのアプリ上で「スマート認証NEO」を登録する
  2. 取引(振込など)を行う際、アプリ側に承認要求が届く
  3. 顔認証や指紋認証でアプリ上で「承認」する
  4. 承認されて初めて取引が実行される

つまり、たとえ誰かがあなたのパスワードを盗んでも、あなたのスマートフォンで生体認証を通過しない限り送金できないという仕組みです。

FIDO 準拠の認証方式

スマート認証NEO は、FIDO(Fast IDentity Online) という国際規格に準拠しています。FIDO の最大の特徴は、パスワードを使わずに認証できる点です。

FIDO では、端末内に秘密鍵を安全に保管し、生体認証で解錠する仕組みを採用しています。パスワードはサーバーに保存されるため、サーバーが攻撃されるとパスワードが漏洩するリスクがあります。しかし FIDO では秘密鍵はデバイス外に出ないため、フィッシングや情報漏洩に強い認証が実現されます。

ログイン承認機能

スマート認証NEO では、不正ログイン対策として、ログインを承認する機能も提供しています。自身のスマートフォン以外ではログインを承認できないため、不正なログイン自体を防止できます。

これにより、フィッシングサイトにパスワードを入力してしまった場合でも、攻撃者はログイン承認を得られないため、実際のログインには至りません。

アプリ連動型 SMS 認証(2022年強化)

住信SBIネット銀行は 2022年3月より、スマート認証NEO の登録時に必要な SMS 認証のセキュリティを強化しました。従来の二要素認証では認証コードを SMS で送信していましたが、新たに開発した「アプリ連動型 SMS 認証」では認証コードのかわりに URL を送信し、顧客がその URL をタップすると自動的にアプリが起動して認証します。

認証コードの入力が不要であることに加え、SMS 認証手続き中のアプリと SMS を受信した端末が同一である必要があり、従来の SMS 認証に比べて利便性とセキュリティレベルが大幅に向上します。

この改善により、「リアルタイム型フィッシング」への耐性が大幅に高まっています。リアルタイム型フィッシングとは、偽サイトに入力された情報を攻撃者が即座に本物サイトに転送する攻撃手法ですが、アプリ連動型認証ではこの手口が通用しなくなります。


🕵️ 第3層:異常検知と不審ログインの監視

24時間365日の振込モニタリング

住信SBIネット銀行では、独自の基準に照らし、第三者が操作した可能性があると思われる取引は、一時的にお取扱いを停止し、顧客へ電話やメール等で連絡します。このモニタリングは 24 時間 365 日稼働しており、深夜・休日を問わず不正取引の検知が行われています。

不審なログイン環境のチェック

住信SBIネット銀行では、顧客の口座に「普段と異なるご利用環境からログインが行われた」と判定した場合に、その旨をメールやログイン後のお知らせで配信しています。ご利用環境の判定には Cookie ファイルや IP アドレスなどを利用しています。

たとえば、普段は自宅のパソコンからしかアクセスしていないのに、突然海外の IP アドレスからログインがあった場合、それを即座に検知してメールで通知します。身に覚えのないログイン通知が届いたら、すぐにパスワード変更とカスタマーセンターへの連絡が必要です。

ウイルス感染チェック

顧客が住信SBIネット銀行のウェブサイトにアクセスした際に、使用している PC がコンピューターウイルスに感染していないかをチェックしています。ウイルスの感染兆候を検知した場合には、ブラウザを遮断しご利用を停止します。

これは非常にユニークな機能です。アクセスしてきた端末のウイルス感染状況を銀行側で診断し、感染が疑われる場合はアクセスそのものをブロックすることで、被害の連鎖を防いでいます。


🛡️ 第4層:無償提供のセキュリティツール

SaAT Netizen(サート・ネチズン)

「SaAT Netizen」はフィッシング対策をはじめ、ウイルス対策、ファイアウォール機能等を含む、総合的なセキュリティ対策ソフトであり、インターネットバンキングのご利用をより安全にするソリューションです。これを住信SBIネット銀行の利用者は無料で利用できます

SaAT Netizen は、株式会社 NEOBANKテクノロジーズが提供するソフトウェアであり、銀行のウェブサイトからダウンロードしてインストールすることで利用できます。特にオンラインバンキング専用のセキュリティ機能が充実しており、一般的なウイルス対策ソフトでは防ぎきれないネットバンキング特有の脅威への対策が施されています。


⚙️ 第5層:各種取引制限とパスワード保護

ソフトウェアキーボード

「ソフトウェアキーボード」とは、手元のキーボードデバイスを使わずに、マウスでクリックすることでログインパスワードを入力できる仕組みです。ログインパスワード情報が第三者に漏えいする危険性を減らし、安全なログインを行うことができます。

これは「キーロガー」対策です。キーロガーとはキーボードの打鍵を記録するマルウェアですが、画面上のソフトウェアキーボードをマウスでクリックする方式では、打鍵情報が記録されません。

自動ログアウト

ウェブサイトにログイン後、画面上で一定時間操作を行わない場合、セキュリティ上の観点から、自動的にログアウトする設定になっています。これにより、席を離れた際に第三者が操作するリスクを最小化しています。

電子メール通知サービス

住信SBIネット銀行では、顧客が安全に取引きできるよう、振込通知メールや各種注意喚起メールを配信しているため、すぐに確認できるスマートフォン等のメールアドレスを登録することが推奨されます。振込が実行されるたびにメール通知が届くため、身に覚えのない取引を即座に検知できます。


🚨 2026年の衝撃事件:顔認証を突破した不正口座開設

ここまで住信SBIネット銀行の強固なセキュリティを紹介してきましたが、2026年3月、銀行のセキュリティの核心に迫る重大事件が発生しました。

事件の概要

テレビ朝日および共同通信の報道によると、他人の運転免許証画像などを用いてオンラインで銀行口座を不正に開設し、カードローン契約などで現金をだまし取った疑いで、20代の男が逮捕されました。捜査当局は、本人確認(eKYC)で用いられる顔認証を、成り済まし画像や不審なアプリで突破した可能性があるとみています。

報道では、容疑者(28)が2025年4月ごろ、群馬県在住の男性ら2人の免許証を使って金融機関の口座をオンラインで開設し、ローン契約で80万円を詐取した疑いがあるとされています。また、押収したパソコンからは複数人分の成り済まし画像が見つかったとされ、顔認証の仕組みが悪用された可能性が焦点になっています。

手口の詳細:eKYC をどうやって突破したか?

eKYC(electronic Know Your Customer)とは、スマートフォンを使ってオンラインで本人確認を完結させる仕組みのことです。一般的には「身分証の撮影」と「本人の顔撮影(自撮り)」を組み合わせて本人確認を行います。

報道内容からは、不正入手した運転免許証画像を提出し、免許証の顔写真に見えるよう加工した別人の顔データ(成り済まし画像)を用意して、顔認証工程でその偽装データを送信して照合を突破した可能性が疑われます。テレビ朝日は、押収端末内の不審アプリについて、容疑者が「顔認証専用アプリ」と説明したとも報じており、捜査当局はこのアプリが成り済ましを補助した可能性を調べています。

匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の関与

共同通信は、秘匿性の高い通信アプリの Telegram で別の人物と連絡を取り、画像の加工役や身分証の入手役などを分担していたとの情報も伝えています。単独犯というより、役割分担で量産する「匿流型」の犯行モデルが疑われる構図です。このタイプは、1件あたりの被害額よりも、口座・ローン枠・決済枠を継続的に作ること自体が「収益基盤」になります。金融犯罪とサイバー犯罪が合流しやすい典型例です。

「匿流(匿名・流動型犯罪グループ)」とは、SNS や通信アプリで緩やかにつながった犯罪者グループのことです。メンバーが特定の役割(身分証の調達役、加工役、口座の使用役など)を分業し、互いを直接知らないまま犯罪を完遂するモデルです。組織的でありながら摘発が難しいという特徴があります。

⚠️ この事件の重要なポイント
今回の事件は「住信SBIネット銀行が突破された」というよりeKYC という業界共通の仕組み全体への攻撃と理解するのが正確です。免許証の画像と顔認証を組み合わせる本人確認方式は、多くのネット銀行・証券・クレジットカード会社が採用しており、業界全体として取り組むべき課題です。

顔認証の弱点:ライブネス検知の重要性

顔認証は次の前提が崩れると突破され得ます。本人確認書類画像が盗まれている場合、顔データが「静止画」または「弱い動作指示」中心で偽装が通りやすい場合、端末・ネットワーク・行動パターンのリスク評価が弱い場合、そして同一パターンの申請を検知する仕組みが薄い場合(速度、再試行、同一端末利用など)です。

この弱点を補う技術が「ライブネス検知」です。ライブネス検知とは、カメラの前にいるのが実際の生きた人間かどうかを判定する技術で、静止画の提示、動画の再生、3D マスクの使用などを検出できます。

対策の方向性としては、ライブネス検知の強化(動画、動作指示、反射・深度・不自然な瞬きなどの検出)、本人確認書類の真贋判定と改ざん検知、デバイスフィンガープリントと申請リスクスコアリング、申請の異常検知(短時間に多数申請、同一 IP 帯、同一端末など)、そして口座開設後の不正兆候監視が有効とされています。


ICチップ読取による本人確認を導入

住信SBIネット銀行のお知らせhttps://www.netbk.co.jp/contents/company/press/2026/0309_005181.html

【上記記事の内容】

住信SBIネット銀行株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長(CEO):円山 法昭、以下「住信SBIネット銀行」)は、2026年3月23日(月)以降順次、「d NEOBANK 住信SBIネット銀行アプリ」で運転免許証・マイナンバーカード・在留カード・特別永住者証明書のICチップ情報を利用した本人確認の方式を導入します。
ICチップ読取による本人確認は、スマートフォンで本人確認書類のICチップを読み取り、電子署名検証を行うことにより第三者によるなりすましや文書が改ざんされていないことを確認するための方式です。
本方式を導入することで、スマートフォンによる本人確認資料の撮影が不要になり、口座開設や各種お手続き完了までの時間が短縮され、お手続き後すぐに口座をご利用いただけます。また、偽造本人確認書類による不正口座開設申込を防止する効果が期待できます。
BaaS提携支店についても、今後順次展開を検討しております。

また、これに伴い口座開設時の本人確認にて以下を変更いたします。
・本人確認書類の撮影方式「スマホで本人確認」機能を廃止
・郵送による口座開設時の本人確認書類を住民票に限定(2026年4月予定)
とのことです。

🎯 ユーザーが今すぐできる4つのセキュリティ対策

住信SBIネット銀行は、顧客に行っていただきたいセキュリティ対策のなかから、特に効果が高く、すぐに実行できるものを4つ紹介しています。すべて行うことでセキュリティレベルが飛躍的に向上します。

対策①:スマート認証NEOを登録する(最重要)

「スマート認証NEO」を利用すると、使用しているスマートフォンに登録された本人確認情報とお取引されるスマートフォンアプリを紐づけて認証を行うため、他者による不正利用や不正送金を防ぐことができます。また、不正ログイン対策として、ログインを承認する機能も提供しており、自身のスマートフォン以外ではログインを承認できないため、不正なログイン自体を防止できます。

これが最優先事項です。まだ登録していない方は、今すぐ住信SBIネット銀行アプリを開いて設定してください。登録は無料です。

対策②:SaAT Netizen をインストールする

SaAT Netizen を利用することで、顧客の情報を盗もうとするコンピューターウイルスやウイルスに感染しているウェブサイトから使用している PC を守ることができます。PC からもアクセスする場合は、このソフトを入れておくことで、ネットバンキング専用の保護が追加されます。

対策③:ウイルス対策ソフトを最新の状態に保つ

ウイルスは電子メールの添付ファイルや、インターネットからパソコンに侵入し、データを盗んだり、プログラムを壊すといった被害を与えます。ウイルスの感染を防ぐことは最も大切なセキュリティ対策のひとつで、ウイルス対策ソフトは最新のものを利用し、使用期限が切れていないか随時チェックを行うことが必要です。また、OS やブラウザも最新のものを利用することが推奨されます。

対策④:振込通知メールをスマートフォンに設定する

住信SBIネット銀行では、顧客が安全に取引きできるよう振込通知メールや各種注意喚起メールを配信しているため、すぐに確認できるスマートフォン等のメールアドレスを登録することが推奨されます。不正取引が発生した場合でも、即座に気づいて連絡することで被害を最小限に抑えられます。


⚠️ 知っておくべき主な攻撃手口

手口① フィッシング詐欺

住信SBIネット銀行をかたった偽メールや偽サイトに誘導し、ID・パスワードを入力させる手口です。見分け方の基本ポイントは次のとおりです。

  • URL が正規ドメイン(netbk.co.jp)であるか確認する
  • メールのリンクは直接クリックせず、ブックマークや検索からアクセスする
  • 住信SBIネット銀行では、安全認証やセキュリティ確認といった名目で SMS からログイン情報やパスワード、暗証番号等の入力を依頼することはありません。

手口② ウイルス感染による画面改ざん(MITB 攻撃)

コンピューターにウイルスを感染させ、顧客が金融機関のウェブサイトにアクセスした際、よく似せた偽の画面に誘導します。偽画面では、パスワード・認証番号等を入力させ、犯罪者はその情報をもとに預金を盗みます。

MITB(Man-in-the-Browser)攻撃とも呼ばれるこの手口は、本物のサイトを閲覧しているつもりでも、ブラウザ内で画面が改ざんされています。スマート認証NEO の「振込内容の承認」機能は、この攻撃に対して特に有効です。

手口③ クラウドサービスへの不正アクセス

クラウドサービス(インターネット上のデータ保管サービス)上に保存したパスワード・認証番号等を不正に入手し、犯罪者はその情報をもとに預金を盗みます。

メモアプリやクラウドストレージに銀行のパスワードを保存しているケースは非常に危険です。パスワードは信頼できるパスワードマネージャーを使って管理しましょう。

手口④ 公共 Wi-Fi を使った盗聴

インターネットカフェなどにある、不特定多数のかたが利用するパソコンには、キーボードデバイスの操作内容がパソコンに残ってしまう「キーロガー」などのソフトを仕込まれているおそれがあり、他人に悪用される可能性があるため、利用しないことが推奨されます。

気づかないうちに無線 Wi-Fi に接続させ、データを盗む手口があります。不特定多数のかたが利用する、パスワード管理がされていない無線 Wi-Fi はウイルスに感染する可能性があるため、接続先は常に確認することが必要です。


🔍 セキュリティ診断で自分の弱点を確認しよう

住信SBIネット銀行では、質問に答えるだけで顧客のセキュリティ強度を診断することができるサービスを提供しています。

公式サイトのセキュリティページ(https://www.netbk.co.jp/contents/security/check/)では、「スマート認証NEOを登録しているか」「振込通知メールを設定しているか」などの設問に答えるだけで、自分のセキュリティ強度が評価されます。まだ確認したことのない方は一度チェックしてみることをお勧めします。


📋 まとめ ― 住信SBIネット銀行のセキュリティを総括する

今回解説した住信SBIネット銀行のセキュリティ対策を振り返ります。

カテゴリ対策内容評価
通信暗号化SSL/TLS 128bit・EV SSL・S/MIME⭐⭐⭐⭐⭐
認証強化FIDO 準拠のスマート認証NEO・ログイン承認⭐⭐⭐⭐⭐
異常検知24時間365日モニタリング・ログイン環境チェック⭐⭐⭐⭐
ウイルス対策アクセス時スキャン・SaAT Netizen 無償提供⭐⭐⭐⭐
取引制限不審取引の自動停止・各種振込制限⭐⭐⭐⭐
ユーザー教育セキュリティ診断・注意喚起メール・情報提供⭐⭐⭐⭐

住信SBIネット銀行のセキュリティは、業界標準を大きく上回るレベルで整備されています。特にスマート認証NEO の FIDO 対応は先進的で、フィッシングや MITB 攻撃への耐性が非常に高い設計です。

一方、2026年の顔認証突破事件が示したように、どんなに強固なシステムにも攻撃者は新しい手口で挑んできます。重要なのは「銀行が守ってくれるから安心」と思考停止するのではなく、ユーザー自身もセキュリティに意識を持ち、スマート認証NEOの登録・ウイルス対策の徹底・フィッシングへの警戒を継続することです。

銀行と顧客が二人三脚でセキュリティに取り組む ― それが、デジタル時代の資産防衛の基本姿勢です。

🆘 不正利用に気づいたら
万が一、身に覚えのない取引や不審なログイン通知を受け取った場合は、すぐに住信SBIネット銀行のカスタマーセンターに連絡してください。初動が早いほど被害の拡大を防げます。公式サイトのブックマークを今のうちに保存しておくことをお勧めします。


本記事は公開情報をもとに執筆しています。セキュリティ仕様は随時更新されるため、最新情報は住信SBIネット銀行公式サイト(https://www.netbk.co.jp/contents/security/)をご確認ください。記事内の事件情報はテレビ朝日・共同通信の報道(2026年3月)に基づいています。

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