「パスワード管理って、GoogleやiPhoneに最初から入っている機能で十分じゃないの?」
「わざわざお金を払って、専用アプリを使う意味はある?」
これは、ITに詳しくない方から経営者・個人事業主まで、非常によく聞かれる質問です。
結論から言うと、
- 手軽さ・無料を最優先 → Google・Appleの標準機能
- デバイス混在・本気のセキュリティ重視 → 有料の専用アプリ
が、それぞれ向いています。
この記事では、サイバーセキュリティのプロの視点から
「何がどう違い、どんな人がどちらを選ぶべきか」を、比喩を交えながら分かりやすく解説します。
Google・Appleの「標準パスワードマネージャー」
― 手軽さと無料が最大の武器
Googleパスワードマネージャーや、AppleのiCloudキーチェーン(Appleパスワード)は、
OSやブラウザに最初から組み込まれている標準機能です。
結論
「とにかく楽に、今すぐ安全度を上げたい人」向け
メリット:設定不要、迷わない
- 完全無料
GoogleアカウントやApple IDがあれば、追加費用は一切かかりません。 - 設定がほぼ不要
Webサイトでログイン時に表示される
「パスワードを保存しますか?」に「はい」と答えるだけ。 - 暗号化は一流
無料でも、AES-256(米国政府・金融機関レベル)の強力な暗号化を採用。
「無料=危険」ではありません。
デメリット:「その会社」に縛られる
- 囲い込み(ベンダーロックイン)
- Appleキーチェーン → AndroidやWindowsでは使いづらい
- Google → Chrome以外だと不便
- セキュリティの“摩擦”が少ない
使いやすさ重視のため
デバイスのロック解除=すぐ閲覧可能
という設計になっていることが多く、
紛失・盗難時のリスクは専用アプリより高めです。
言い換えると
標準マネージャーは
「ホテルの部屋に備え付けの金庫」無料で簡単。でも、その部屋の中でしか使えません。
有料の「専用パスワード管理アプリ」
― どこでも使えるデジタルの万能金庫
1Password、Bitwarden(有料版)、Keeper、ノートンなどは
パスワード管理に特化した専門ツールです。
結論
「仕事・資産・家族を守りたい人」向け
メリット:自由度と防御力が段違い
- 完全クロスプラットフォーム
iPhone・Android・Windows・Mac・Linux
Chrome・Safari・Firefox すべて同じ操作感。 - マスターパスワードによる二重ロック
端末のロックとは別に、
アプリ専用の“最後の鍵”を設定できます。 - パスワード以外も守れる
- クレジットカード情報
- 住所・マイナンバー
- パスポート画像
- 秘密のメモ
- 漏洩監視(ダークウェブモニタリング)
自分の情報が闇サイトに出回った瞬間に通知。
デメリット:コストと初期設定
- 月額数百円の費用
- 最初の導入が少し面倒
- マスターパスワード管理が必須
言い換えると
専用アプリは
「銀行レベルのセキュリティを備えたアタッシュケース」どこへ行くにも持ち運べて、
開けられるのはあなただけ。
一目で分かる比較表
| 項目 | 標準マネージャー | 有料専用アプリ |
|---|---|---|
| 料金 | 完全無料 | 月額数百円〜 |
| 導入の手軽さ | ◎ | △ |
| 対応デバイス | 特定環境に強い | 全OS対応 |
| セキュリティ | 端末ロック依存 | 二重・三重防御 |
| 付加機能 | 最小限 | 書類保管・共有・監視 |
まとめとアクションプラン
判断基準は、たった一つ
「複数メーカーの端末を使っているか?」
- iPhone × Windows
- Android × Mac
- 家族・社員と共有したい
→ 専用アプリ一択
今すぐできる3ステップ
- まだなら、標準機能をON
使い回しをやめるだけで、被害リスクは激減します。 - 不便を感じたら専用アプリへ
「仕事用」「家族用」を分けたい人ほど効果大。 - マスターパスワードは命
12〜16文字以上・使い回し禁止。
ここだけは妥協しないでください。



コメント