【ストーカー対策・AirTag】勝手にAirTagなど位置追跡デバイスが付けられていないか調べる方法

🔎 先に結論:AirTag(エアタグ)をつけられてないか確認する5つのポイント

  1. iPhoneは「設定」>「通知」>「トラッキング通知」をオンに。知らないAirTagと一緒に移動していると、自動で通知が届きます。
  2. Androidは「設定」>「安全性と緊急情報」>「不明なトラッカーのアラート」>「スキャン開始」で、近くにタグがないか今すぐ調べられます(10秒ほど)。
  3. 通知が来たら「サウンドを再生」(Androidは「音を鳴らす」)で音を出し、カバン・上着のポケット・車の中を探します。
  4. 見つけても壊さない・捨てない。画面を記録して、身の危険を感じたら110番、相談は警察相談専用電話「#9110」へ。
  5. 2025年12月30日から、相手に無断で紛失防止タグを取り付ける行為もストーカー規制法の規制対象になりました。

2026年9月更新:Apple・Google・警察庁の公式情報をもとに、この記事の後半へ詳しい解説を追加しました。

  1. 位置追跡デバイスの自分でできる確認方法
  2. 実は「気づける前提」で作られている位置追跡デバイス
  3. iPhoneを使っている人は「ほぼ自動防御」
    1. 方法①:確認しておきたい設定と「探す」アプリで探す
    2. 方法②:BluetoothをONにして周囲のデバイスを探す
  4. 音を鳴らして場所を特定する
  5. Androidユーザーでも確認は可能
    1. 方法①:端末の設定で確認
    2. 方法②:公式アプリを使う
  6. スマホだけに頼らない「物理的チェック」も重要
    1. よく確認したい場所
  7. こんなサインがあれば要注意
  8. もし見つけたら、やってはいけないこと
  9. 正しい対処法(日本の場合)
  10. まとめ:不安に気づけることが最大の防御
  11. AirTag(エアタグ)をつけられてないか確認する方法【iPhone・Android別】
    1. まず比較:iPhoneとAndroidでできること
    2. iPhone:トラッキング通知を受け取るための設定
      1. ✔ iPhoneの通知チェックリスト(Appleが案内している条件)
      2. 💡 Bluetoothの一覧は「タグを探す場所」ではありません
    3. iPhone:通知が出たタグを「探す」アプリで確認する
    4. Android:「スキャン開始」で近くのトラッカーを今すぐ調べる
      1. ⚠️ 手動スキャンで出てこないこともあります
      2. 💡 iPhoneしか持っていないなら、家族のAndroidを借りる手も
    5. スマホで見つからないときは、入れられやすい場所を目で探す
  12. 「あなたと一緒に移動しているAirTagが見つかりました」通知の意味と、知らない名前が出たとき
    1. 通知の文言ごとの意味と、次にやること
    2. 「MiTag」「Rexzol Wireless Tag」など、知らない名前が出たら
      1. 🔍 「AirTagじゃないから大丈夫」ではありません
    3. Androidの「不明なトラッカー」とは
  13. エアタグを勝手につけられる・入れられる被害の実態と、2025年の法改正
    1. 紛失防止タグの相談は679件。GPS機器を初めて上回った
    2. 勝手につけられる・入れられるときの主なパターン
    3. 2025年12月30日から、無断で取り付ける行為も規制対象に
  14. AirTagを見つけた・つけられたときの対処|壊す前にやる5つのこと
    1. 見つけたときの5ステップ
    2. タグを無効にする前に知っておきたいこと
  15. 通知が来ない「バレないケース」|スマホの通知だけに頼れない6つの場面
      1. 🚗 車にGPS発信機を付けられていないか心配な方へ
      2. 📱 スマホそのものに監視アプリを入れられていないかも確認を
  16. AirTag・不明なトラッカーについてのよくある質問

位置追跡デバイスの自分でできる確認方法

 「最近、位置情報を使ったストーカー被害が増えている」
 そんなニュースを目にして、

もしかして、自分の持ち物にも何か仕掛けられているのでは…?

と不安になったことはありませんか。

 AirTag(エアタグ)をはじめとした位置追跡デバイスは、とても便利な反面、悪用されるケースがあるのも事実です。

 この記事では、「自分に位置追跡デバイスが仕掛けられていないかを確認する方法」をセキュリティ専門家の視点で解説します。


実は「気づける前提」で作られている位置追跡デバイス

 まず知っておいてほしいのは、現在主流の位置追跡タグ(AirTagなど)は、

  1. 長時間追跡すると通知が出る
  2. 持ち主から離れると音が鳴る
  3. スマホのOSが自動的に検知する

といった、悪用を前提にしない設計がされています。

 つまり、
 「まったくバレずに追跡し続ける」というのは現実的ではありません。


iPhoneを使っている人は「ほぼ自動防御」

 iPhoneを利用している場合、特別な設定をしなくても、見知らぬAirTagが一定時間一緒に移動すると、

「見知らぬAirTagがあなたと一緒に移動しています」

という通知が表示されます。


方法①:確認しておきたい設定と「探す」アプリで探す

  1. 設定
  2. プライバシーとセキュリティ
  3. 位置情報サービス
  4. 「探す」が有効になっているか

設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス

位置情報サービス→探すアプリ→使用中(有効)

【探すアプリ】

「持ち物を探す」や「デバイスを探す」で不審なデバイスがないか確認

「探す」アプリの設定で「トラッキング通知」がオンになっていれば、知らないAirTagが近くにあると「AirTagはあなたのそばで見つかりました」という通知が届きます。


方法②:BluetoothをONにして周囲のデバイスを探す

設定→Bluetooth

その他のデバイスに不審なデバイスがないか確認


音を鳴らして場所を特定する

 通知が届いた場合、またはアプリで見つけた場合は、そのトラッカーから音を鳴らすことができます。

  1. 通知をタップするか、アプリで検出したデバイスを選択します。
  2. **「サウンドを再生」**を選択します。
  3. 音が鳴っている場所(バッグの底、車の下、服のポケットなど)を特定します。

注意: 相手がスピーカーを物理的に除去している改造品の場合は音が鳴りません。その場合は物理的な捜索が必要です。


Androidユーザーでも確認は可能

方法①:端末の設定で確認

  1. 設定
  2. 安全と緊急
  3. 不明なトラッカーの通知 → ON

方法②:公式アプリを使う

 Google提供の 「Tracker Detect」 を使えば、周囲にあるAirTagなどをスキャンできます。

スマホだけに頼らない「物理的チェック」も重要

 追跡機器は、気づきにくい場所に入れられることが多いです。

よく確認したい場所

  1. バッグの内ポケットや底
  2. リュックの裏側
  3. 上着やコートの裏地
  4. 車のシート下・トランク
  5. 自転車のサドル下
  6. 傘や小物ケースの中

 ポイントは、「普段あまり触らない場所」を意識することです。


こんなサインがあれば要注意

  1. 見覚えのない通知が何度も出る
  2. Bluetooth一覧に知らない機器が表示される
  3. 移動中だけ警告が出る

※一度だけなら誤検知の可能性もあります
※繰り返す場合は、念のため確認しましょう


もし見つけたら、やってはいけないこと

 焦ってしまいがちですが、次の行動は避けてください。

  1. すぐに捨てる
  2. 壊す
  3. 電源を切って終わりにする

 これらは、証拠を失う原因になります。


正しい対処法(日本の場合)

  1. 触らずに写真を撮る
  2. シリアル番号などを控える
  3. 安全な場所へ移動する
  4. 警察(生活安全課)に相談する

 ストーカー行為や嫌がらせとして、正式に対応してもらえます。


まとめ:不安に気づけることが最大の防御

 「もしかして…?」と疑問を持てること自体が、すでに強いセキュリティ意識です。

 過度に怖がる必要はありませんが、知っていれば防げる被害は確実に存在します。

 不安を感じたら、

  1. 確認する
  2. 設定を見る
  3. 相談する

それだけで、多くのリスクは避けられます。

📌 2026年9月 追記

ここから先は、「AirTagをつけられていないか、今すぐ確かめたい」「知らない名前のトラッカーの通知が来て怖い」という方に向けて、Apple・Google・警察庁の公式情報(2026年9月時点)をもとに、もう一段くわしく解説します。

⚠ 前半の内容についての補足・訂正

前半の一部は、2026年9月時点の公式情報と違う点があります。

  • Android向けのアプリ「Tracker Detect(トラッカー検出)」の提供元は、GoogleではなくAppleです。
  • Appleの案内には、Bluetoothの設定画面の一覧から不審なタグを探す手順はありません。Bluetoothは通知を受け取るためにオンにしておく設定です。
  • iPhoneの通知の文言は、Appleの案内では「あなたと一緒に移動しているAirTagが見つかりました」です。
  • Androidのメニュー名は「安全性と緊急情報」>「不明なトラッカーのアラート」です(Android 12以降)。
PART1

詳しい解説 1 / 5

AirTag(エアタグ)をつけられてないか確認する方法【iPhone・Android別】

AirTagなどの紛失防止タグ(スマートタグ)が仕掛けられていないかを調べる方法は、大きく分けて3つです。①スマホの自動通知を受け取る、②スマホで今すぐ調べる、③自分の目で持ち物を探す。iPhoneとAndroidではできることが少し違うので、まず表で違いを見てみましょう。

まず比較:iPhoneとAndroidでできること

できることiPhoneAndroid
自動で通知◎ iOS 14.5以降◎ Android 6以降
今すぐ手動で調べる△ Appleの案内に手動スキャンの手順はなし(通知が出たタグの一覧は見られる)◎「スキャン開始」で10秒ほど
音を鳴らして探す◎「サウンドを再生」◎「音を鳴らす」
方向と距離を表示○「探す この周辺」(AirTagなどが対象。超広帯域無線に対応したiPhoneのみ)○「付近を探す」(Find Hub対応のタグのみ)
AirTag以外のタグ○ iOS 17.5以降で、「探す」対応のアクセサリや対応するBluetoothトラッカー○ Find Hub対応のタグやヘッドホン

出典:Apple サポート/Android ヘルプ(2026年9月に確認)

iPhone:トラッキング通知を受け取るための設定

iPhoneは、持ち主の手元を離れたAirTagなどをあなたがしばらく持ち歩いていると判断すると、自動で通知を出します。ただし、設定がそろっていないと通知は届きません。Appleが案内している条件をチェックリストにしました。

✔ iPhoneの通知チェックリスト(Appleが案内している条件)

  • iOSを最新にする(トラッキング通知はiOS 14.5以降、AirTag以外の対応トラッカーはiOS 17.5以降が必要)
  • 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」をオン
  • 「設定」>「Bluetooth」をオン
  • 「設定」>「通知」>「トラッキング通知」で「通知を許可」をオン
  • 機内モードをオフ(機内モード中はトラッキング通知を受け取れません)
iPhoneの設定「プライバシーとセキュリティ」の中にある「位置情報サービス」
「位置情報サービス」は「プライバシーとセキュリティ」の中にあります
iPhoneの設定でBluetoothをオンにした画面
Bluetoothはオンのままにしておきます

💡 Bluetoothの一覧は「タグを探す場所」ではありません

Bluetoothをオンにするのは、iPhoneが近くのタグの電波に気づけるようにするためです。Appleの案内には、Bluetoothの設定画面の一覧から不審なタグを見つける手順はありません。確認は「通知」と「探す」アプリで行いましょう。

iPhone:通知が出たタグを「探す」アプリで確認する

通知を見逃したかもしれないときは、「探す」アプリで、最近通知の原因になったタグの一覧を見られます。

  1. 「探す」アプリを開く
  2. 画面下の「持ち物を探す」をタップ
  3. 一番下までスクロールして、「あなたが所持中の見つかった不明な持ち物」をタップ

一覧でサウンドを再生できない場合は、そのタグが近くからなくなったか、持ち主の近くにあるか、一晩たってタグのIDが変わった可能性があるとAppleは説明しています。

Android:「スキャン開始」で近くのトラッカーを今すぐ調べる

Androidは、自動の通知に加えて、好きなときに手動でスキャンできます。Googleによると、AirTagにも対応しています。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「安全性と緊急情報」>「不明なトラッカーのアラート」をタップ
  3. 「スキャン開始」をタップ(10秒ほどで結果が出ます)

Android 11以前の端末は、「設定」>「Google」>「ユーザーとデバイスの安全」>「不明なトラッカーのアラート」にあります。メニューが見つからないときは、設定アプリの検索欄に「トラッカー」と入れると早く見つかります。

⚠️ 手動スキャンで出てこないこともあります

手動スキャンに表示されるのは、持ち主から離れているタグだけです。持ち主が近くにいると表示されません。Googleは、何回かスキャンすると検出の精度が上がる可能性があると案内しています。

💡 iPhoneしか持っていないなら、家族のAndroidを借りる手も

Androidの手動スキャンはAirTagにも対応しています。今すぐ確かめたいときは、家族や信頼できる人のAndroidで、カバンや車のそばでスキャンしてもらう方法があります。

スマホで見つからないときは、入れられやすい場所を目で探す

AppleもGoogleも、音が鳴らない・聞こえないときは、ふだん確認しない場所を自分で探すよう案内しています。AirTagは硬貨くらいの大きさの丸い形ですが、他社のタグにはカード型のものもあります。

場所見るポイント
カバン・リュック外ポケット、内ポケット、底板の下、裏地のすき間
上着・コートポケット、フードの中、裏地
車シートの下やすき間、トランク、ダッシュボードまわり(警察庁は、元交際相手などの車にタグをひそかに取り付ける事案があると説明しています)
自転車・バイクサドルの下、カゴの裏、フレームのすき間
人から借りた物・もらった物ポーチ、小物入れ、キーホルダーなど中が見えにくい物
⚠ 通知が1回だけなら、借り物や同乗者のタグの可能性も

AppleとGoogleは、人から借りた物にタグが付いている場合や、タグを持っている人と一緒に移動している場合にも通知が届くことがあると説明しています。ファミリー共有の家族から借りた持ち物の場合、iPhoneでは通知をタップして、その持ち物の通知を1日または無期限で止められます。同じ通知が何度も続くときは、PART 4の対処に進んでください。

PART 1 おわり — 次は「通知の意味」

PART2

詳しい解説 2 / 5

「あなたと一緒に移動しているAirTagが見つかりました」通知の意味と、知らない名前が出たとき

トラッキングの通知は、何が見つかったかによって文言が変わります。Appleの案内(2026年3月24日公開の版)とGoogleの案内をもとに、意味と次にやることを表にまとめました。

通知の文言ごとの意味と、次にやること

表示される通知意味次にやること
「あなたと一緒に移動しているAirTagが見つかりました」(iPhone)持ち主の手元を離れたAirTagを、あなたがしばらく持ち歩いている通知をタップ→「続ける」→「サウンドを再生」
「あなたと一緒に移動している”製品名”が見つかりました」(iPhone)AirTag以外の「探す」対応タグや、対応するBluetoothトラッカーを持ち歩いている同じくサウンドを再生。製品名でタグの種類を確かめる
「AirPodsを検出」など(iPhone)持ち主の手元を離れたAirPodsを持ち歩いている人から借りたAirPodsや、家族の忘れ物がないか確かめる
「不明なアクセサリが検出されました」(iPhone)AirTag以外のアクセサリを検出したが、その時点で情報に接続できない借り物や、友人・家族の置き忘れがないか確かめる
不明なトラッカーのアラート(Android)自分のものではないトラッカーが、一緒に移動している可能性がある通知をタップ→地図を確認→「音を鳴らす」

出典:Apple サポート/Android ヘルプ(2026年9月に確認)

iPhoneでは通知をタップすると、タグがあなたの近くで検出された地点が、地図に赤い丸で表示されます。点線をたどると、検出された順番がわかります。ただし、赤い丸があるからといって、持ち主がその場所を確認したかどうかまではわかりません。

なお、Appleのコミュニティには「〜があなたの近くで見つかりました」という表示についての質問も寄せられています。言い回しが少し違っても、知らないタグが近くで検出されたという知らせとして、同じ手順で確認しましょう。

「MiTag」「Rexzol Wireless Tag」など、知らない名前が出たら

iOS 17.5以降のiPhoneは、AirTag以外のタグも検出して、通知に製品名を表示します。そのため、聞いたことのない名前が出ることがあります。この記事にも、「MiTag」「Rexzol Wireless Tag」「aiyato L1」といった名前と一緒に検索して、たどり着く方がいます。

たとえばMiLi社の「MiTag」や「Rexzol Wireless Tag」は、Appleの「探す」に対応した紛失防止タグとして通販などで売られています。

🔍 「AirTagじゃないから大丈夫」ではありません

「探す」に対応した他社のタグは、AirTagと同じネットワークで位置を知らせます。安い互換タグでも、悪用されれば居場所を知られるおそれがあります。対処はAirTagと同じです。音を鳴らして探し、見つけたらPART 4の手順に進みましょう。

Androidの「不明なトラッカー」とは

Googleは、「不明なトラッキング アラート」を持ち主から離れた他人のトラッカーが、あなたと一緒に移動しているときに届く警告と説明しています。対象は、Find Hubネットワークに対応したタグやヘッドホンと、AppleのAirTagです。

知っておきたい仕様Googleの案内
通知の回数現在は、トラッカーごとに1日1回まで
通知の保存期間過去のアラートは48時間後に削除される(スクリーンショットで残すのがおすすめ)
音を鳴らすと?音を鳴らしても、持ち主には通知されない
通知が遅い理由誤報を減らすため、一緒に移動していると確認できるまで通知しない

PART 2 おわり — 次は「勝手につけられる手口」

PART3

詳しい解説 3 / 5

エアタグを勝手につけられる・入れられる被害の実態と、2025年の法改正

「AirTagを勝手につけられるなんて、本当にあるの?」と思うかもしれません。警察庁の統計を見ると、紛失防止タグを使ったストーカーの相談は、この数年で急に増えています。

紛失防止タグの相談は679件。GPS機器を初めて上回った

年紛失防止タグGPS機器など
2021年(令和3年)
3
152
2022年(令和4年)
113
404
2023年(令和5年)
196
486
2024年(令和6年)
370
513
2025年(令和7年)
679
511

単位:件(ストーカー事案の相談等件数)。出典:警察庁「令和7年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応状況」

2021年はわずか3件だった紛失防止タグの相談は、2025年には679件になりました。GPS機器など(511件)を、この統計がある2021年以降で初めて上回っています。GPS機器などの相談が500件前後で横ばいなのに対し、紛失防止タグの相談だけが毎年伸び続けています。

勝手につけられる・入れられるときの主なパターン

パターン公的機関・メーカーの説明
車にひそかに取り付ける警察庁は、元交際相手などの自動車に紛失防止タグをひそかに取り付けて位置を知る事案があったことを、法改正の理由に挙げています
ポケットやカバンに入れるAppleは、上着のポケットやカバンの外ポケット、車の中など、ふだんあまり確認しない場所に入っているかもしれないと案内しています
渡した物・貸した物に付いているAppleとGoogleは、借りている物にタグが付いている可能性を挙げています(本来の紛失防止目的の場合もあります)

2025年12月30日から、無断で取り付ける行為も規制対象に

これまでのストーカー規制法は、GPS機器などで位置情報を取得する行為は規制していましたが、紛失防止タグは対象外でした。そこで法律が改正され、2025年12月10日に公布、12月30日から施行されています。警察庁によると、主なポイントは次のとおりです。

  • 紛失防止タグを使った位置情報の無承諾取得などを、規制対象に追加相手の承諾なくタグで位置情報を取得する行為や、相手の持ち物にタグを取り付ける行為などが対象になりました。
  • 警察が「職権で」警告できる制度を新設被害者からの申し出がなくても、警察が警告を出せるようになりました。
  • 被害者の勤務先や学校も、援助に努める対象に追加職場や学校と警察が連携しやすくなりました。

Appleも、相手の承諾を得ずに人を追跡することは、世界の多くの国や地域で犯罪になると明記しています。

PART 3 おわり — 次は「見つけたときの対処」

PART4

詳しい解説 4 / 5

AirTagを見つけた・つけられたときの対処|壊す前にやる5つのこと

知らないタグを見つけると、すぐに壊したり捨てたりしたくなります。でも、先にやっておくことがあります。Apple・Google・警察の案内をもとに、順番に並べました。

見つけたときの5ステップ

  1. 身の危険を感じたら、まず安全な場所へAppleもGoogleも、危険を感じたら人のいる安全な公共の場所に移動し、警察に連絡するよう案内しています。タグを持ったまま自宅に帰ると、自宅の場所を相手に知られるおそれがあります。緊急のときは110番です。
  2. 画面を記録する通知と、地図に表示された検出地点のスクリーンショットを撮ります。Androidのアラートは48時間で消えるので、早めに残しましょう。
  3. タグの情報を読み取るiPhoneやNFCに対応したスマホを、AirTagの白い面にかざします。出てきた通知をタップすると開くWebサイトで、シリアル番号や、登録した人の電話番号の下4桁などが見られます。これもスクリーンショットで残します。
  4. 本体は壊さず、捨てずに警察へ相談Appleによると、警察からタグの本体やシリアル番号の提示を求められることがあります。緊急でなければ、警察相談専用電話「#9110」で相談できます(全国どこからでも、かけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります)。
  5. 無効にするかは、状況を見て決める無効にすると追跡は止まりますが、次のような注意点があります。できれば記録を取り、警察に相談してから判断しましょう。

タグを無効にする前に知っておきたいこと

無効にすると出典
持ち主は、それ以降の最新の位置情報を受け取れなくなるApple・Google
ただし、無効にする直前までの位置は、持ち主が見られる可能性があるGoogle
タグによっては初期化され、持ち主につながる情報が消えて、警察が調べられなくなる場合があるGoogle
その持ち物についての通知も届かなくなるApple

無効にするときは、iPhoneなら「探す」の画面にある「無効にする手順」をタップして、案内に沿って操作します(AirTag以外のタグは、メーカーごとに手順が違います)。Googleは、オフにすると危険だと思う場合は、オンのままにしておく選択肢もあるとしています。

🚨 スマホの設定を切っても、相手の追跡は止まりません

自分のスマホでBluetoothや位置情報をオフにしたり、機内モードにしたりしても、タグの持ち主が位置を確認するのは防げません(AppleとGoogleがそろって案内しています)。追跡を止めるには、タグそのものを無効にする必要があります。逆に言えば、スマホの設定を切ると自分が通知を受け取れなくなるだけなので、設定はオンのままにしておきましょう。

PART 4 おわり — 次は「通知が来ないケース」

PART5

詳しい解説 5 / 5

通知が来ない「バレないケース」|スマホの通知だけに頼れない6つの場面

スマホの通知はとても心強い仕組みですが、どんなときでも必ず届くわけではありません。気づきにくくなる場面を知っておくと、「通知が来ないから大丈夫」と思い込まずに済みます。

ケース気づきにくい理由どうするか
①通知の設定がオフ・機内モード・OSが古いiPhoneは条件がそろわないと通知しない(AirTag以外のタグはiOS 17.5以降が必要)PART 1のチェックリストを確認
②タグの持ち主がすぐ近くにいる通知は「持ち主から離れたタグ」が対象。Androidの手動スキャンも、持ち主と離れていないと表示されない相手と離れた場所で、もう一度スキャン・目視で確認
③一晩たってタグのIDが変わったタグのIDは定期的に変わり、変わると別のタグとして扱われる不安な日が続くなら、毎日スキャンと目視を続ける
④スピーカーを外した改造品音が鳴らないので、音を頼りに探せない(2022年には、音が鳴らないよう改造したAirTagが海外のオークションサイトに出品されていたと報道されました)通知の地図、「探す この周辺」、目視で探す
⑤SIMカードで位置を送るGPS発信機AppleとGoogleの通知の対象は、「探す」やFind Hubに対応したBluetoothのタグ。携帯回線で位置を送るGPS発信機は対象として案内されていない車なら、下のGPS発信機の記事を参考に目視で確認
⑥どちらの仕組みにも対応していないタグiPhoneは「探す」対応と対応トラッカー、AndroidはFind Hub対応とAirTagが対象通知に頼らず、PART 1の場所を目で探す

🚗 車にGPS発信機を付けられていないか心配な方へ

SIMカード入りのGPS発信機は、スマホの通知では見つけにくい機器です。車のどこを見ればいいか、外し方の注意点は、こちらの記事でくわしく解説しています。
→ 【ストーカー対策】車にGPSを仕掛けられた?確認方法と外し方、そして「対策アプリ」の落とし穴まで徹底解説

📱 スマホそのものに監視アプリを入れられていないかも確認を

タグではなく、スマホに入れられたアプリで位置やカメラ・マイクをのぞかれるケースもあります。
→ 怪しいアプリで情報が抜かれる?カメラ・マイク盗聴の本当のリスクと今すぐできる対策

PART 5 おわり — 最後に「よくある質問」

FAQQ

よくある質問

AirTag・不明なトラッカーについてのよくある質問

自分のAirTagが勝手に鳴るのはなぜ?

Appleによると、AirTagは持ち主の手元から離れてしばらくたつと、動いたときに音を鳴らして近くの人に知らせます。自分のAirTagでも、iPhoneを家に置いたまま出かけたときや、家族の車に付けたまま家族だけが出かけたときなどに鳴ることがあります。故障ではなく、悪用を防ぐための仕組みです。

知らないAirTagに「接続」された・勝手に繋がったと表示されたけど大丈夫?

iPhoneの「探す この周辺」は、不明なAirTagを探すためにiPhoneをそのタグに接続して、距離と方向を表示する機能です。探すための接続なので、それ自体を怖がる必要はありません。また、人から借りたAirPodsが近くにあるだけでも通知が出ることがあります。ただし、自分のBluetoothを切っても持ち主が位置を見るのは防げない点には注意してください。

AirTag以外のスマートタグも、つけられてないか確認できる?

できます。iPhone(iOS 17.5以降)は「探す」に対応したアクセサリや対応するBluetoothトラッカーを、AndroidはFind Hubに対応したタグとAirTagを検出します。どちらにも対応していないタグは通知の対象外なので、PART 1の場所を目で探してください。

音を鳴らしたら、相手に「気づいた」とバレる?

Androidについては、Googleが「音を鳴らしても所有者に通知されることはありません」と案内しています。iPhoneについては、Appleの案内に記載がありません。なお、タグを無効にすると持ち主は最新の位置を受け取れなくなるので、位置が更新されなくなったことで相手が異変に気づく可能性はあります。

通知が1回来たきりで、その後は来ない。もう大丈夫?

そうとは限りません。Androidの通知はトラッカーごとに1日1回までです。また、タグのIDは一晩で変わることがあり、変わると別のタグとして扱われます。Androidなら手動スキャン、iPhoneなら「探す」アプリの「あなたが所持中の見つかった不明な持ち物」で確認し、あわせて持ち物を目で探しましょう。

前半で紹介した「Tracker Detect(トラッカー検出)」は今も使える?

Appleが提供しているAndroid向けのアプリで、Appleの案内(2026年3月公開)でも紹介されています。「探す」に対応したタグが持ち主から離れて近くにあると検知し、10分以内に見つかれば音を鳴らして探せます。ただ、今はAndroid本体に手動スキャンの機能があるので、まずは本体の「不明なトラッカーのアラート」から試すのが手軽です。

AirTagを勝手に人の持ち物に入れるのは犯罪?

2025年12月30日から、相手の承諾なく紛失防止タグを取り付けたり、タグで位置情報を取得したりする行為が、ストーカー規制法の規制対象になりました。被害にあっているかもしれないと感じたら、ひとりで抱え込まず、警察相談専用電話「#9110」に相談してください。

✅ 今日やることチェック
  • iPhone:「設定」>「通知」>「トラッキング通知」がオンになっている
  • iPhone:位置情報サービスとBluetoothがオン、iOSが最新
  • Android:「不明なトラッカーのアラート」で一度「スキャン開始」を試した
  • カバン・上着・車を、ふだん見ない場所まで一度見てみた
  • 見つけたら「壊さない・捨てない・記録する・#9110」と覚えた

📚 参考にした公式情報(2026年9月に確認)


ここまでの対策をすべて行っても不安が残る場合は、思い切って環境を変えるという選択肢もあります。→新しいスマホ・アカウントで安心のデジタル新生活を始める方法

やさい
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