1.利便性だけでは危険?インターネットバンキングをセキュリティ視点で考える

本ブログでは、数多くあるインターネットバンキング(アプリ)の中から、サービスの良さではなく「セキュリティの高さ」を最優先の評価軸を取り上げていきます。
インターネットバンキングや金融アプリについて紹介しているブログの多くは、「金利が高い」「送金がしやすい」「ポイントが貯まる」「他サービスと連携できる」といった、 サービスの利便性を中心に評価しているものがほとんどです。
もちろん、使いやすさはとても大切です。
しかし一方で、セキュリティの観点から評価している情報は、まだ少ないと感じています。
「どれが一番お得か」ではなく、
「どれが一番安心して使えるか」
その視点で、消費者の皆さまに判断材料をお届けできればと思います。
2.セキュリティ重視なら住信SBIネット銀行が最も安心だと感じた理由
筆者は、現時点では、住信SBIネット銀行がセキュリティに優れたインターネットバンキングであると感じました。
理由は、下記の判定基準で分析しました。
1.多要素認証を導入しているか
2.FIDO(パスキー)などの先進的な認証に対応しているか
3.送金金額の上限を設定できるか
4.送金時の通知設定が選べるか
5.ワンタイムパスワードの再設定が簡単すぎないか
6.住所やメールアドレスなどの再設定が簡単すぎないか
7.アプリの機種変更時に十分な本人確認があるか
8.不正送金が起きた場合の補償体制
3.フィッシング被害・不正送金が増える今、セキュリティ視点が重要な理由

近年、フィッシングサイトの急増や、不正送金被害のニュースを目にする機会が増えました。
中には、次のような深刻なケースが報告されています。
- 気づいたときには預金がなくなっていた
- 正しく利用していたつもりでも被害に遭った
- 銀行から十分な補償を受けられなかった
こうした状況の中で大切なのは、「被害に遭った人が悪い」と考えることではありません。
それよりも、
- 銀行がこの問題にどれだけ真剣に向き合っているか
- 不正を防ぐために、どのような仕組みや対策を導入しているのか
といった点を、私たち消費者が正しく知り、評価することだと考えています。
本記事では、そうした視点から、各金融機関のセキュリティ対策についても触れていきます。
引用元:警察庁「令和7年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」 https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R7kami/R07_kami_cyber_jyosei.pdf
4.注意事項(お読みください)
本記事は、令和7年12月時点の情報をもとに作成しています。
「最終的な結論」ではなく、現時点での参考情報としてご覧ください。
実際にサービスを利用される際は、必ず公式サイトや最新の案内を確認することをおすすめします。
5.評価基準(何を見てセキュリティが高いと判断するのか)

本ブログでは、インターネットバンキングの「安全性」を判断するために、次のような点を重視して評価しています。
専門的に感じる項目もありますが、「利用者をどれだけ守ろうとしているか」という視点で見ると、分かりやすくなります。
1.多要素認証を導入しているか
2.FIDO(パスキー)などの先進的な認証に対応しているか
3.送金金額の上限を設定できるか
4.送金時の通知設定が選べるか
5.ワンタイムパスワードの再設定が簡単すぎないか
6.住所やメールアドレスなどの再設定が簡単すぎないか
7.アプリの機種変更時に十分な本人確認があるか
8.不正送金が起きた場合の補償体制
6.評価基準の説明(認証方式と送金制限で比較するインターネットバンキングのセキュリティ)
1.多要素認証を導入しているか
IDとパスワードだけでなく、生体認証や専用アプリなど、複数の方法を組み合わせた認証が用意されているかを確認します。
万が一パスワードが漏れてしまっても、被害を防げる仕組みがあるかどうかは重要なポイントです。
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2.FIDO(パスキー)などの先進的な認証に対応しているか
指紋認証や顔認証を使い、パスワードそのものを入力しない仕組み(FIDO/パスキー)を採用しているかも評価対象としています。
フィッシング詐欺に強い仕組みであるかどうかは、今後ますます重要になります。
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3. 送金金額の上限を設定できるか
1回あたり、または1日あたりの送金金額に利用者自身が上限を設定できるかも確認しています。
被害が起きた場合でも、被害額を最小限に抑えられる仕組みがあるかは大切です。
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4.送金時の通知設定が選べるか
送金や重要な操作が行われた際に、メールやアプリ通知ですぐに気づける仕組みがあるかを見ています。
「知らないうちに送金されていた」を防ぐための、基本ですが重要な対策です。
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5.ワンタイムパスワードの再設定が簡単すぎないか
本人確認が不十分なまま、ワンタイムパスワードを簡単に再設定できてしまう仕組みは、リスクにつながります。
「面倒に感じるくらいの確認」があるかどうかを重視しています。
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6.住所やメールアドレスなどの再設定が簡単すぎないか
ワンタイムパスワードを受け取るメールアドレスや電話番号を変更する際に、しっかりとした本人確認が行われるかも重要なポイントです。
第三者に簡単に変更されてしまわない仕組みかを確認しています。
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7.アプリの機種変更時に十分な本人確認があるか
スマートフォンを買い替えた際のアプリの引き継ぎ(引っ越し)作業で、確実な本人確認が行われるかも評価対象です。
この部分が弱いと、不正利用につながるケースがあります。
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8.不正送金が起きた場合の補償体制
万が一、不正送金の被害に遭ってしまった場合に、銀行がどこまで補償してくれるのか、その姿勢や制度も確認しています。
「被害を防ぐ仕組み」と「被害後の対応」、その両方が整っているかを大切にしています。
7.評価基準に合うインターネットバンキング(結論:住信SBIネット銀行)

1. 多要素認証を導入しているか
結論:非常に強力な多要素認証を導入している
住信SBIネット銀行は、スマホアプリと生体認証を組み合わせた 「スマート認証NEO」 を採用。
•スマホの生体認証(指紋・顔認証)
•アプリと端末の紐づけ
•取引ごとの承認
これらを組み合わせた 実質3要素認証 で、他行より強固。
2. FIDO(パスキー)などの先進的な認証に対応しているか
結論:FIDO準拠の認証方式を採用している
住信SBIネット銀行は、子会社 NEOBANKテクノロジーズが FIDO準拠の認証方式を自社開発。
•パスワード依存を減らす
•生体認証ベースの安全なログイン
•国際標準規格に準拠
ネット銀行の中でも、FIDO対応はトップクラスの先進性。
3. 送金金額の上限を設定できるか
結論:可能(アプリで柔軟に設定可能)
住信SBIは、アプリから送金限度額を細かく設定できる。
•1日あたりの上限
•1回あたりの上限
•スマート認証NEO登録時は上限が高くなる
不正送金対策として非常に有効。
4. 送金時の通知設定が選べるか
結論:通知は充実している
住信SBIは、以下の通知を提供
• ログイン通知
• 不審なログイン環境からのアクセス通知
• 取引通知(振込など)
特に「普段と異なる環境からのログイン通知」は強力。
5.ワンタイムパスワードの再設定が簡単すぎないか
結論:本人確認がしっかりしている
住信SBIは、以下の再設定ルールがある。
• SMS・電話認証を使った再設定
• 登録した電話番号以外では手続きできない
6. 住所やメールアドレスなどの再設定が簡単すぎないか
結論:簡単ではなく、適切な本人確認が必要
住信SBIは、重要情報の変更時に スマート認証NEOでの承認が必須。
つまり、
• ID・パスワードだけでは変更できない
• 登録端末の生体認証が必要
これにより、アカウント乗っ取り時の被害を防止。
7. アプリの機種変更時に十分な本人確認があるか
結論:非常に厳格
スマート認証NEOは「端末とアプリを紐づける」仕組みのため
• 新しい端末で再登録する際は、旧端末での承認が必要
• 旧端末が使えない場合は、本人確認書類による再設定が必要
他行よりも厳格で、不正な端末登録を防ぐ設計。
8. 不正送金が起きた場合の補償体制
結論:補償制度あり(ただし審査あり)
住信SBIは、以下の対策を実施
• 24時間365日の振込モニタリング
• 不審取引の自動停止
• 不正送金時の補償制度(審査の上で補償)
補償は「スマート認証NEOを利用しているか」などが判断材料になる。
引用元:住信SBIネット銀行「セキュリティ」 https://www.netbk.co.jp/contents/security/
8.まとめ(自分に合った「安心できるバランス」の見つけ方|利便性とセキュリティの考え方)
自分に合った「安心できるバランス」を選ぶ。
すべての人にとって、同じ正解があるわけではありません。
• 日常的に大きな金額を動かす方
• ネット操作にあまり慣れていない方
• スマートフォンを家族と共有している方
それぞれに、求める安全性や使いやすさは異なります。
大切なのは、
「一番便利なサービス」ではなく、「自分が安心して使えるサービス」
を選ぶことです。
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このブログが目指すこと
利便性を否定するのではなく、その裏側にあるリスクを正しく知ったうえで、選択できるようになることを目指しています。
「少し不便でも、これは必要な安全対策なんだ」
そう納得して使えるサービスが増えることが、結果として、消費者全体のセキュリティ向上につながると考えています。
追記
余談になりますが、いわゆる三大メガバンクの中では、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は住信SBIネット銀行に考え方が近いと感じています。またauじぶん銀行やゆうちょ銀行もセキュリティ意識が高いと感じました。
特に、生体認証を前提としたログインや取引承認の仕組みを積極的に取り入れている点は、評価できるポイントです。
生体認証(指紋認証・顔認証など)を導入しているネットバンキングについては、「よくわからないから使わない」と敬遠するのではなく、正しく理解したうえで、むしろ積極的に活用していくことが大切だと考えています。
また、利用者側の意識もとても重要です。
たとえば、
「生体認証以外ではログインしない」
と自分の中でルールを決めておくだけでも、
フィッシングサイトにだまされるリスクは大きく下げることができます。
フィッシングサイトでは、生体認証そのものを盗むことはできません。
「IDやパスワードを入力させようとしてくる時点で怪しい」と気づけるかどうかが、被害を防ぐ分かれ道になります。
銀行側の仕組みと、利用者自身の意識。
この両方がそろってこそ、インターネットバンキングは本当の意味で安全になります。
R7.12.26記載

もう少しFIDOの説明をしたblog:①FIDO対応の安全なネットバンキングを探す方法と導入理由の考察 | やさしいサイバーセキュリティ
②多要素認証・生体認証・パスキー・FIDOって何? | やさしいサイバーセキュリティ
も読んでみてください。

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