OllamaをオフラインPCへ丸ごと引っ越す方法

🔒 2026年版 完全ローカルAI移行ガイド

ローカルAIエージェントを
オフラインPCへ丸ごと引っ越す方法

Gemma4 12B × CrewAI × Ollama をUSBメモリ1本で完全エアギャップ環境へ移行する
インターネット不要・月額コストゼロ・情報漏洩リスクゼロの完全手順

🧠 Gemma4 12B ⚙️ Ollama 🤝 CrewAI 🐍 Python venv 🔒 完全ローカル 💾 USB転送 🛡️ エアギャップ対応
01

🔒 なぜオフラインPCへ引っ越すのか

クラウドAIとは根本的に異なるプライバシー保護の仕組みと、企業環境での現実的な課題を理解する

🏢

「本番PCはインターネット非接続」という現実

金融・医療・官公庁・製造業のセキュアな環境では、機密情報を扱う本番PCがインターネットから完全に切り離されている(エアギャップ)ケースが珍しくありません。ChatGPTやGemini APIはインターネット接続が必須のため使えませんが、完全ローカルAIならUSBで移植して同じ能力を持ち込めるのが最大の強みです。

Gemma4 12B × CrewAI × Ollamaで構築する自律AIエージェントシステムは、設計上すべての処理が自分のPC内で完結します。しかし「まずインターネットPCで動作確認してから、本番のオフラインPCへ移したい」というニーズに対して、具体的な手順を解説した日本語情報はほとんどありません。本記事ではその手順を完全に解説します。

クラウドAI

ChatGPT / Gemini API

OpenAI / Google

入力データがすべてインターネット経由でサーバーへ送信される。高性能だが、社外秘情報・個人情報・未発表データの入力は情報漏洩リスクを伴う。オフライン環境では使用不可。

🌐 通信外部サーバーへ送信
🔒 機密性利用規約依存
💰 コスト月額従量課金
要インターネット オフライン不可
完全ローカルAI

Gemma4 12B + Ollama

Google DeepMind + Community OSS

処理がすべて自分のPC内で完結。外部へのパケット送信はゼロ。社外秘資料・契約書・インシデントログをそのまま入力してもデータが外に出ない。USB移植でエアギャップ環境でも稼働。

🌐 通信localhost のみ
🔒 機密性完全ローカル保証
💰 コスト無料(OSS)
オフライン対応 USB移植可 エアギャップ
💡

この記事が解決する問題

「インターネットPCで試して動いたけど、本番のオフラインPCにどうやって持っていけばいいのか分からない」——この一点に特化して解説します。Pythonのライブラリをオフライン環境にインストールする方法と、7GBのAIモデルを移植する方法が核心です。

02

📦 引っ越しの全体像と4つの荷物

USBメモリに詰める「荷物」は4種類だけ。全体構造を把握してから作業を始めよう

🗺️

作業は「詰め込む」→「運ぶ」→「展開する」の3フェーズ

インターネットPCで必要なファイルをUSBに集め、オフラインPCで展開する——それだけです。難しいコンパイルやビルドは一切不要。合計サイズは約9GBなのでUSBは16GB以上を推奨します。

🔧 引っ越しフロー — 3フェーズの全体像

インターネットPC PHASE 1: 詰め込む ollama pull gemma4:12b pip download crewai … xcopy .ollama\models インストーラー保存 💾 USB 16GB以上 約9GB PHASE 2: 運ぶ 完全オフラインPC PHASE 3: 展開する Python + Ollama インストール モデルファイルをフォルダへコピー pip install –no-index(オフライン) python multi_agent_analyzer.py 完成!

次に、USBに詰める4種類の荷物の詳細を確認します。合計サイズとUSB容量に注意してください。

荷物1 / 約100MB

Ollamaインストーラー

ファイル名: OllamaSetup.exe

LLMをlocalhost APIとして動かすためのランタイム。オフラインPCにインストールするためのセットアップファイルです。ollama.comで公開されているWindows版インストーラーをそのまま保存します。

約100MB Windows 64bit
荷物2 / 約7GB ★最大

Gemma4モデルファイル

場所: C:\Users\<名前>\.ollama\models\

AIの「脳」本体。4bit量子化で約7GBあります。このフォルダをコピーするだけで再ダウンロード不要になります。これが今回の引っ越し作業の核心で、最も時間がかかる部分です。

約7GB 最重要 xcopyで転送
荷物3 / 約25MB

Pythonインストーラー

ファイル名: python-3.12.x-amd64.exe

インターネットPCと全く同じバージョンのPythonインストーラーを保存します。バージョンが違うとパッケージの互換性問題が起きるため、必ずpython --versionで確認してください。

約25MB バージョン一致必須
荷物4 / 約300-500MB

pipパッケージ群(.whl)

コマンド: pip download で作成

pip downloadコマンドで依存関係を含む全ライブラリを.whlファイルとしてダウンロードします。オフラインPCでは--no-indexオプションでインターネット不要のインストールが可能になります。

300-500MB pip download .whlファイル
⚠ Anacondaは使わないほうがいい理由

Anacondaは便利なディストリビューションですが、オフライン環境への転送では「condaパッケージのオフラインキャッシュが複雑」「環境ファイルに絶対パスが混入しやすい」などのトラブルが多発します。Python公式のvenv + pip downloadの組み合わせの方がシンプルで確実です。conda-packという専用ツールもありますが、依存関係が多い場合に失敗しやすく、本記事では推奨しません。

📁 USBメモリの中身(完成形)

D:\transfer\ — USBメモリの転送フォルダ構造
D:\transfer\
├── OllamaSetup.exe              # Ollamaインストーラー(約100MB)
├── python-3.12.9-amd64.exe      # Pythonインストーラー(約25MB)
├── multi_agent_analyzer.py      # スクリプト本体(数KB)
├── ollama_models\               # Gemma4モデル(約7GB)
│   ├── manifests\
│   │   └── registry.ollama.ai\
│   └── blobs\                   # 実際のモデルデータ
│       └── sha256-xxxx...
└── packages\                    # pipパッケージ群(約300-500MB)
    ├── crewai-0.x.x-py3-none-any.whl
    ├── langchain_ollama-0.x.x.whl
    └── (依存パッケージ多数 ※自動で含まれる)

合計: 約8〜9GB → USB 16GB以上を用意すること
03

⬇️ STEP1: インターネットPCで「詰め込む」

6つのサブステップでUSBメモリに引っ越し荷物を全部集める。コマンドはすべてコピペでOK

📋

前提条件:インターネットPCで動作確認済みであること

この記事は「Gemma4 12B + CrewAI + Ollamaで自律AIエージェントをインターネットPCで構築して動作確認した」という前提から始まります。まだ構築していない場合は、前の記事「完全ローカル自律AIエージェントを自分のPCで動かす」を先に完成させてください。

1

転送用フォルダをDドライブに作成する

USBに移す前に、まずPC上に転送用の一時フォルダを作ります。場所はどこでもよいですが、Dドライブ直下が分かりやすいです。

2

Ollamaインストーラーを保存する

ollama.comからWindows用インストーラーをダウンロードしてフォルダに保存。

3

Gemma4モデルファイルをコピーする(最重要・約7GB)

Ollamaが保存したモデルファイルをまるごとxcopyでコピーします。

4

Pythonインストーラーを保存する

現在使っているPythonと全く同じバージョンのインストーラーを保存。

5

pipパッケージ群をダウンロードする(最重要)

pip downloadコマンドで依存関係を含む全ライブラリを.whlファイルとして保存。

6

Pythonスクリプトをコピーする

エージェントのコード本体をフォルダに入れる。

それぞれのコマンドを順番に実行していきましょう。

1-1. 転送用フォルダを作成する

PowerShell / コマンドプロンプト
# 転送用フォルダとパッケージ保存フォルダを作成
mkdir D:\transfer
mkdir D:\transfer\packages

# 確認(正しく作れたか見る)
dir D:\transfer

1-2. Ollamaインストーラーを保存する

ブラウザで ollama.com/download にアクセスし、「Download for Windows」からインストーラーをダウンロードします。ダウンロードしたファイルを D:\transfer\OllamaSetup.exe として保存してください。

💡

オフラインPCのOSバージョンに合わせる

Windows 10と11では同じインストーラーで動きます。ただし32bit OSには対応していません。必ずオフラインPCが64bit(x64)であることを事前に確認してください。

1-3. Gemma4モデルファイルをコピーする(最重要)

Ollamaはモデルファイルをユーザーフォルダの .ollama\models に保存しています。このフォルダをそのままコピーすれば、オフラインPCでの再ダウンロードが不要になります。

PowerShell — モデルファイルのコピー
# Ollamaのモデル保存場所を確認
dir "C:\Users\%USERNAME%\.ollama\models"
# → manifests フォルダと blobs フォルダが見えればOK

# モデルファイルを転送フォルダにコピー(約7GB・数分かかる)
xcopy "C:\Users\%USERNAME%\.ollama\models" "D:\transfer\ollama_models" /E /I /H

# /E → サブフォルダも含めてすべてコピー
# /I → コピー先がフォルダとして扱われる
# /H → 隠しファイルもコピー(重要)
⚠ 複数モデルを使っている場合

ollama pull で複数のモデルをダウンロードしている場合、.ollama\models フォルダには全モデルが含まれます。gemma4:12b だけを転送したい場合は ollama show gemma4:12b --modelfile で使用しているblobファイルを特定して個別にコピーする方法もありますが、フォルダごとコピーする方が確実です。

1-4. Pythonインストーラーを保存する

PowerShell — バージョン確認
# 現在のPythonバージョンを必ず確認する
python --version
# 例: Python 3.12.9  ← この番号を覚えておく

確認したバージョン番号をもとに、python.org の「Python Releases for Windows」ページから同じバージョンの Windows installer (64-bit) をダウンロードし、D:\transfer\python-3.12.9-amd64.exe として保存します。

1-5. pipパッケージ群をダウンロードする(最重要)

pip download は「インストール」ではなく「ダウンロードだけ」を行うコマンドです。依存関係を含む全パッケージが .whl ファイルとしてフォルダに保存されるため、オフライン環境でそのまま使えます。

PowerShell — 仮想環境アクティベート後に実行すること
# 必ず仮想環境をアクティベートしてから実行!
agent-env\Scripts\activate

# crewai と langchain-ollama(依存パッケージも全部)をダウンロード
pip download crewai langchain-ollama -d D:\transfer\packages

# 終わったら何個のファイルが保存されたか確認
dir D:\transfer\packages | find /c ".whl"
# 通常 50〜100個程度の.whlファイルが保存される
🚨 仮想環境をアクティベートしてからpip downloadを実行すること

仮想環境が有効でない状態で pip download を実行すると、システムPythonに入っている余計なパッケージも一緒にダウンロードされたり、逆に必要なパッケージが漏れたりします。必ず agent-env\Scripts\activate でアクティベートしてから実行してください。アクティベート済みかどうかはプロンプト先頭の (agent-env) 表示で確認できます。

1-6. Pythonスクリプトをコピーする

PowerShell
# スクリプト本体をコピー
copy multi_agent_analyzer.py D:\transfer\

# 最終確認:転送フォルダの内容をチェック
dir D:\transfer
# OllamaSetup.exe / python-3.12.9-amd64.exe /
# multi_agent_analyzer.py / ollama_models\ / packages\
# 以上5つがあればOK! USBメモリにコピーして完了
✅ STEP1 完了チェック

D:\transfer\ に以下の5つが揃っていることを確認してからUSBにコピーしてください。

  • OllamaSetup.exe(約100MB)
  • python-3.12.x-amd64.exe(約25MB)
  • ollama_models フォルダ(約7GB)
  • packages フォルダ(50個以上の.whlファイル)
  • multi_agent_analyzer.py
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⬆️ STEP2: 完全ローカルPCで「展開する」

USBを差してから動作確認まで。インターネット接続なしで5ステップ完了

💻

USBドライブレターを確認してから始める

オフラインPCにUSBを挿したとき、ドライブレターが何になるかはPCによって異なります(E:、F:、G:など)。以下のコマンド例では E: を使っていますが、wmic logicaldisk get name,description で確認してから自分の環境に合わせて読み替えてください。

3-1. Pythonをインストールする

USBから python-3.12.x-amd64.exe を実行します。インストーラーが起動したら、最初の画面で必ず 「Add python.exe to PATH」のチェックボックスをオン にしてから「Install Now」をクリックしてください。

🚨 「Add python.exe to PATH」を絶対に忘れない

このチェックを入れ忘れると、PowerShellで python コマンドが「認識されません」エラーになります。インストール後に気づいた場合は、コントロールパネルからPythonを修復インストール(Modify)するか、アンインストールして入れ直してください。

PowerShell — インストール後の確認
# インストール完了後、新しいPowerShellウィンドウを開いて確認
python --version
# Python 3.12.9  ← インターネットPCと同じバージョンが表示されればOK

3-2. Ollamaをインストールする

USBから OllamaSetup.exe を実行します。インストーラーの指示に従って進めると、完了後にOllamaがシステムトレイで自動起動します。

PowerShell — インストール後の確認
# Ollamaがインストールされているか確認
ollama --version
# ollama version is x.x.x  と表示されればOK

# Ollamaが起動していない場合は手動起動
ollama serve
# 「Listening on 127.0.0.1:11434」と表示されればAPI起動済み
💡

Ollamaはインストール後にバックグラウンドで自動起動する

インストールが完了すると、Ollamaはシステムトレイ(タスクバー右端の通知領域)に常駐して自動起動します。ollama serve を手動実行する必要があるのは、タスクトレイにOllamaのアイコンが見当たらない場合だけです。

3-3. Gemma4モデルをOllamaのフォルダへ貼り付ける

これが引っ越し作業の核心です。インターネットPCからコピーしてきたモデルファイルを、オフラインPCのOllamaが読めるフォルダへ貼り付けます。

PowerShell — モデルファイルの貼り付けと確認
# USBのモデルファイルをOllamaのモデルフォルダへコピー
# ※ E: はUSBのドライブレター(環境に応じて変更)
xcopy "E:\transfer\ollama_models" "C:\Users\%USERNAME%\.ollama\models" /E /I /H

# コピーが終わったらOllamaがモデルを認識しているか確認
ollama list
# NAME            ID              SIZE    MODIFIED
# gemma4:12b      xxxxxxxx...     7.x GB  ...秒前
# ↑ gemma4:12b が表示されていれば引っ越し成功!
⚠ ollama list に表示されない場合

コピー先のパスが正しくない可能性があります。C:\Users\【正しいユーザー名】\.ollama\models\manifests フォルダと blobs フォルダの両方が存在するか確認してください。blobs フォルダの中に sha256- で始まる大きなファイルがあればOKです。

3-4. 仮想環境を作ってオフラインでpip installする

pip install--no-index--find-links オプションを付けることで、インターネットにアクセスせずUSBのパッケージフォルダからインストールできます。

PowerShell — 仮想環境の作成とオフラインインストール
# 作業フォルダを作成
mkdir C:\my-agent
cd C:\my-agent

# Python仮想環境を作成してアクティベート
python -m venv agent-env
agent-env\Scripts\activate
# プロンプトが (agent-env) C:\my-agent> に変わればOK

# オフラインでインストール(インターネット不要)
pip install --no-index --find-links=E:\transfer\packages crewai langchain-ollama
# --no-index   → PyPI(インターネット)を参照しない
# --find-links → このフォルダからパッケージを探す

# インストール完了確認
pip list | findstr -i "crewai\|langchain"
# crewai               0.x.x
# langchain-ollama     0.x.x
# 以上が表示されればOK

3-5. スクリプトをコピーして実行する

PowerShell — スクリプト実行
# USBからスクリプトをコピー
copy E:\transfer\multi_agent_analyzer.py C:\my-agent\

# 仮想環境がアクティベートされていることを確認
agent-env\Scripts\activate

# エージェント起動!
python multi_agent_analyzer.py

# ====================================================
# 🚀 Gemma 4 12B による自律意思決定システムを起動します...
# ====================================================
#  Working Agent: 戦略プランニングチーフ
# [Thought]: タスクの目標は...(AIの思考が流れる)
# ↑ この表示が出れば完全ローカルAI引っ越し成功!
✅ STEP2 完了チェック

以下がすべて確認できたら引っ越し完了です。

  • ollama list に gemma4:12b が表示される
  • pip list に crewai と langchain-ollama が表示される
  • python multi_agent_analyzer.py でエージェントが起動する
  • ネットワーク接続なしで動作する(LANケーブルを抜いても動く)
05

🔧 よくある失敗と対処法

引っ越し作業で詰まりやすい4パターンをすべて網羅。エラーメッセージから原因を特定する

🔍

エラーが出ても慌てない。原因は4パターンのどれかです

引っ越し作業でつまずくポイントはほぼ決まっています。エラーメッセージをよく読んで、下の表から該当するパターンを探してください。

⚠️ エラー別トラブルシューティング表

エラー症状・メッセージ 原因 対処法
ollama list に
gemma4:12b が出ない
モデルファイルのコピー先パスが違う C:\Users\【正しいユーザー名】\.ollama\models\manifests\blobs\ フォルダが両方あるか確認。エクスプローラーで隠しフォルダ表示をオンに
Connection refused
/ Failed to connect
Ollamaが起動していない タスクトレイにOllamaアイコンがあるか確認。なければ PowerShell で ollama serve を実行してから別ウィンドウでスクリプトを実行
pip install で
No matching distribution found
両PCのPythonバージョンが違う、またはOSアーキテクチャが違う インターネットPC・オフラインPCの両方で python --version を実行して一致しているか確認。違う場合はインターネットPCで正しいバージョンのPythonを使い pip download をやり直す
ModuleNotFoundError:
No module named ‘crewai’
仮想環境がアクティベートされていない agent-env\Scripts\activate でアクティベートしてから再実行。プロンプト先頭に (agent-env) が付いているか確認
インストール時に
パッケージが足りない
pip download 時に仮想環境が有効でなかった、またはパッケージ漏れ インターネットPCに戻り、仮想環境をアクティベート後に pip download crewai langchain-ollama -d D:\transfer\packages をやり直す。その後 packages フォルダ内の .whl ファイルを数える(通常50個以上)
処理が止まる・
応答が非常に遅い
GPUが認識されていない、またはVRAM不足 ollama ps で実行中のモデルを確認。ollama run gemma4:12b "hello" で単体テスト。GPU搭載PCではドライバの更新が必要な場合あり。CPU推論の場合は1回の推論に5〜15分かかるのは正常
⚠️

「もう一度インターネットPCでやり直し」が最速の解決策

オフラインPCで詰まったとき、インターネットPCでのやり直しが怖くなりますが、実際には pip downloadxcopy のやり直しだけなので5〜10分で終わります。パッケージが足りない・バージョンが合わないという問題のほとんどは、インターネットPC側での再実行で解決します。

診断に役立つコマンド集

PowerShell — 環境診断コマンド
# Pythonバージョン確認
python --version

# Ollamaのバージョンとモデル一覧
ollama --version
ollama list

# Ollamaが動いているか(ポート確認)
netstat -an | findstr 11434
# TCP    127.0.0.1:11434  が表示されればOK

# 仮想環境の確認
pip list | findstr -i "crewai\|langchain\|ollama"

# インストール済みパッケージの全確認
pip list

# Gemma4に直接テスト質問(一番シンプルな動作確認)
ollama run gemma4:12b "日本語で1文だけ返事して"
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🛡️ セキュリティ上の注意点

完全ローカルAIでも見落としやすいリスク。USB転送・エージェント動作・ネットワーク公開の落とし穴

🔒

「ローカルだから安全」は半分だけ正しい

クラウド送信リスクはゼロになりますが、USB経由のマルウェア持込・自律エージェントによるファイル操作・Ollamaの誤ったネットワーク公開など、ローカル特有のリスクは別途対処が必要です。

🦠 USBマルウェアリスク

  • USB挿入前にウイルスチェックを実施
  • インターネットPCからの転送に使ったUSBは専用化
  • 不審な.exeファイルが増えていないか確認

⚙️ 自律エージェント動作

  • 必ずvenv(仮想環境)内でテスト実行
  • ツール呼び出しを有効にする場合は権限を最小化
  • 機密データフォルダへのエージェントのアクセスを分離

🌐 ネットワーク公開禁止

  • Ollamaのデフォルトは localhost:11434 のみ
  • OLLAMA_HOST=0.0.0.0 は絶対に設定しない
  • ファイアウォールで11434ポートをブロック

📋 ログ・監査証跡

  • AIへの入力データの保存ポリシーを策定
  • エージェントの操作ログを記録する仕組みを整備
  • 出力内容の責任所在を組織内で明確化
🚨 Ollamaを外部公開するとモデルが無防備に晒される

Ollamaには認証機能がありません。OLLAMA_HOST=0.0.0.0 を設定して外部からアクセスできるようにすると、ネットワーク上の誰でもAIを無制限に使用できる状態になります。社内LANでも同様です。完全ローカル運用では必ずデフォルト(127.0.0.1:11434)のまま使用してください。

完全ローカルAIが保証するセキュリティメリット

正しく設定すれば、Ollamaのデフォルト動作でインターネットへのパケット送信は一切ありません。社外秘の契約書・インシデントログ・顧客データをAIに処理させても、データがネットに出ることはゼロです。これはクラウドAPIでは実現不可能な保証です。

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✅ まとめ:引っ越しの核心と今日からできること

9GBのUSBメモリ1本で完結する完全ローカルAI移行の要点を整理する

この記事で解説した「インターネットPCで構築 → USBでオフラインPCへ引っ越し」の手順を振り返ります。全体を通じて重要なのは次の2点だけです。

🧠

モデルフォルダをそのままコピー

~\.ollama\models\ を xcopy で丸ごとコピー。再ダウンロード不要。

📦

pip download → –no-index

インターネットPCで全 .whl を集め、オフラインで --no-index インストール。

🐍

Pythonバージョンを揃える

両PCで python --version が一致していることが前提条件。

💾

USB 16GB以上を用意

合計約9GB。余裕を持って16GB以上を使用すること。

📊 引っ越し前後の環境比較

項目 引っ越し前(インターネットPC) 引っ越し後(完全オフラインPC)
インターネット接続 必要(初回セットアップのみ)
不要
情報漏洩リスク ローカル処理のため低リスク
ゼロ
月額コスト 無料(OSS) 無料(OSS)
動作速度 PCのスペック依存 PCのスペック依存(同等)
セキュアな場所での利用 ネット接続が必要な環境ではNG
完全対応

今日からできるアクションチェックリスト

  • インターネットPCで python multi_agent_analyzer.py の動作確認を完了させる
  • USB 16GB以上を準備して D:\transfer フォルダを作成する
  • ollama.com から OllamaSetup.exe をダウンロードして保存する
  • xcopy "C:\Users\%USERNAME%\.ollama\models" "D:\transfer\ollama_models" /E /I /H を実行する
  • 仮想環境をアクティベートして pip download crewai langchain-ollama -d D:\transfer\packages を実行する
  • USBの合計サイズが 8GB 前後になっていることを確認する
  • オフラインPCにUSBを挿してSTEP2の手順を実行する
  • ollama list で gemma4:12b が表示されることを確認する
  • ネットケーブルを抜いた状態でスクリプトが動くことを確認する

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