CTFで必要な道具10選
身構えなくていい。最初はブラウザだけで十分はじめられます
📋 目次
第1話で、CTFが「許可された環境の中で安全に技術を試せる学習ゲーム」だということが分かりました。今回は、実際にCTFへ挑むときに「何を用意すればいいのか」という疑問に答えていきます。
結論を先にお伝えすると、最初のうちは特別なソフトをインストールする必要はありません。普段使っているWebブラウザだけで、CTF入門レベルの問題の多くは十分に解けます。この記事では、ブラウザに最初から入っている「開発者ツール」を中心に、CTFの世界でよく名前が挙がる代表的な道具を10個紹介します。難しいインストール作業はまだ出てきませんので、安心して読み進めてください。
道具の話は、CTFに限らずIT・セキュリティ全般の学習につまずきやすいポイントの一つです。「環境構築ができなくて挫折した」という声は、プログラミング学習でもセキュリティ学習でもよく聞かれます。この連載では、そうした挫折のハードルをできるだけ取り除けるよう、最初の数話はインストール不要の範囲に絞って構成しています。気負わず、今のブラウザのまま読み進めてみてください。
ここで紹介する道具は、いずれも一般的なWeb開発・セキュリティ診断で広く使われている正規のツールです。ただし、これらの道具を許可を得ていない実在のWebサイトやシステムに対して使うことは、不正アクセス禁止法などに抵触する可能性があります。学んだ道具は、必ずこの連載のサンプル環境や、自分が管理する環境、CTFのように公式に許可された環境の中だけで使ってください。
🧰 道具選びの前に知っておきたいこと
全部揃えなくていい、まずは分類を知ろう
完璧な環境を最初から目指さなくていい
CTFに関する記事や動画を見ると、見たことのないツール名がたくさん出てきて、身構えてしまう人も多いかもしれません。しかし実際には、多くの初心者向け問題は、普段使っているブラウザだけで解けます。この連載でも、最初の数話は新しいソフトのインストールを必要としません。道具は、必要になったタイミングで少しずつ揃えていけば十分です。
とはいえ、CTFの世界でよく名前が挙がる道具には傾向があります。今回紹介する10の道具は、大きく3つのグループに分けて理解すると整理しやすくなります。
🔍 調査・解析系
- 開発者ツール(DevTools)
- CyberChef/Wireshark
🐧 環境・実行系
- Linux(Kali Linuxなど)
- Python/テキストエディタ
🌐 Web診断系
- Burp Suite
- Postman/Netcat
このシリーズでの使用方針
この連載の前半(第1〜2章、一部の第2章)は、ブラウザの開発者ツールだけで完結するように設計しています。LinuxやBurp Suiteのような専門的な道具は、まず「どんなものか」を知ってもらうことを目的に紹介し、本格的に使うのは皆さんがCTFに慣れてきた後で大丈夫です。
もう一つの安心材料として、これから紹介する道具のほとんどは無料で使えます。CTFの世界では、有志のコミュニティや企業が無償で提供しているツールが非常に多く、お金をかけずに本格的な学習を始められるのが大きな特徴です。気になる道具があれば、まずは公式サイトの説明を眺めてみるだけでも、雰囲気をつかむ助けになります。
大切なのは、道具を「持っているかどうか」より「使い方を知っているかどうか」です。1本のハンマーを使いこなせる職人は、10本持っているだけの素人より多くのことができます。今は開発者ツール1つに集中して、次回以降の問題を通じてしっかり手に馴染ませることを優先しましょう。
🛠️ もう持っている道具:開発者ツール
実は、誰のブラウザにも最初から入っています
開発者ツール(DevTools)とは?
開発者ツール(DevTools)は、Webサイトを作る人やテストする人のために、ChromeやFirefox、Edge、Safariといった主要なブラウザに標準搭載されている機能です。新しいソフトをインストールする必要はなく、今お使いのブラウザで今すぐ開けます。
開き方は次のとおりです。WindowsではF12キーまたはCtrl+Shift+I、MacではCmd+Option+Iを押すと開きます。あるいは、Webページ上で右クリックして「検証」(ブラウザによっては「要素を検証」「調査」)を選ぶ方法もあります。一度開いてみると、画面の端に見慣れない英語だらけのパネルが出てきて驚くかもしれませんが、この連載で少しずつ使い方を覚えていくので心配いりません。
🖥️ 開発者ツールの主要4タブ
| タブ名 | できること | この連載で使う回 |
|---|---|---|
| Elements | HTMLの構造を見る・一時的に書き換える | 第4話など |
| Console | JavaScriptのログ・エラーを見る、簡単なコードを実行する | 今回・第2話 |
| Network | ブラウザとサーバー間の通信内容を見る | 第5話以降 |
| Application | Cookieやブラウザ内に保存されたデータを見る | 第6話以降 |
表に挙げた4タブ以外にも、開発者ツールには「Sources」(読み込まれているファイルの一覧を見る)や「Performance」(表示速度を計測する)といったタブがあります。これらはCTFよりもWebサイト開発の現場で使われることが多いため、この連載では扱いませんが、開発者ツールが本来「Web開発者のための診断道具」であることを知っておくと、CTFでの使われ方の理解も深まります。
まずはConsoleタブから慣れよう
4つのタブの中でも、Consoleタブは最も気軽に触れます。今回のミニチャレンジで実際に使ってみるので、まだ開いたことがない人もこの記事で体験してみてください。
余談ですが、Webサイトを作る開発者にとって、開発者ツールは「不具合を見つけるための虫眼鏡」のような存在です。デザインの崩れを確認したり、エラーの原因を探ったりと、日常的に使われています。CTFの参加者は、この道具を少し違う角度から使い、「サイトの裏側にどんな情報や仕組みが隠れているか」を調べる目的で活用します。同じ道具でも使う目的によって見え方が変わる、というのもセキュリティの面白さの一つです。
どのブラウザを使えばよいか迷っている方への補足です。この連載ではChromeを想定して説明しますが、FirefoxやEdgeでもタブ構成はほぼ同じなので、使い慣れたブラウザのまま進めて問題ありません。Safariをお使いの場合は「Safari」→「設定(環境設定)」→「詳細」タブを開き、「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れると、開発者ツールが利用できるようになります。
Consoleタブには「コードをその場で入力して試す」機能もあります。たとえばdocument.titleと入力してEnterを押すと現在のページのタイトルが表示され、document.cookieと入力するとそのページで設定されているCookieを確認できます。CTFのWeb問題では「Consoleに直接コマンドを入力して情報を引き出す」操作が求められる場面があり、普段からこの感覚を身に付けておくことがとても重要です。今回のミニチャレンジも、まさにConsoleタブを見ることがカギになっています。
🐧 Linuxという「もう一つのOS」
セキュリティの世界でよく聞く名前の正体
なぜセキュリティの世界でLinuxが好まれるのか
Linuxは、WindowsやmacOSと同じ「OS(オペレーティングシステム)」の一種です。セキュリティの分野で広く使われている理由は、多くのセキュリティ専用ツールがLinux向けに開発されていること、そして文字でコマンドを打って操作する「コマンドライン」が、定型作業の繰り返しや自動化に強いことが挙げられます。
CTFの参加者の間でよく名前が挙がるのが「Kali Linux」というディストリビューション(Linuxの配布パッケージ)です。Kali Linuxは、ペネトレーションテストやCTFで使う代表的なツールがあらかじめまとめて入っている、いわば「セキュリティ学習用に味付けされたLinux」です。興味のある方は、関連記事の「サーバの立ち上げ方・作り方」もあわせて読むと、Linuxを動かす環境のイメージがつかみやすくなります。
今すぐLinuxを用意する必要はありません
Linux環境の構築には、仮想マシンの準備など、初心者には少しハードルの高い作業が含まれます。この連載では、Linuxのインストールを前提とした問題は扱いません。「そういう道具があるんだ」と知っておくだけで、今は十分です。
Linuxを操作する基本は「コマンド」と呼ばれる短い命令文をキーボードで入力することです。たとえばlsはフォルダの中身を一覧表示する、cdは移動する、といった具合に、それぞれのコマンドに役割があります。最初は覚えることが多く感じられますが、マウスでクリックするより速く、同じ作業を自動化しやすいという利点があります。CTFだけでなく、サーバーの運用やセキュリティ事故の調査(フォレンジック)の現場でも、Linuxのコマンドライン操作は基本中の基本として扱われています。
いきなりLinuxをインストールするのが難しい場合でも、ブラウザ上でコマンド操作を練習できるWebサービスが複数あります。「Linux Survival」のような入門サイトや、「OverTheWire: Bandit」のような初心者向けCTFサーバーは、インストール不要でLinuxのコマンドを体験できる場所として学習者に広く知られています。この連載でも、実際にLinux操作が必要になったタイミングで、こうした練習環境をあわせて紹介していく予定です。
もう少し本格的に取り組みたい場合は、VirtualBoxやVMwareなどの「仮想マシン」の上にKali Linuxをインストールする方法が一般的です。仮想マシンは普段使いのWindowsやMacの中にもう一台のパソコンを仮想的に作る仕組みで、仮想マシン上のKali Linuxを壊してしまっても普段使いのOSに影響が及ぶことはありません。この安全性の高さから、セキュリティ学習の定番環境として広く採用されています。連載の後半(フォレンジック編)では仮想マシン環境を想定した問題も登場しますが、そのときに改めて導入手順を丁寧に説明します。
🌐 Web診断の相棒:Burp Suite
ブラウザとサーバーの「会話」を覗き見る道具
Burp Suiteとは何か
Burp Suiteは、ブラウザとWebサーバーの間に入り込み、やり取りされている通信内容を確認したり、その内容を書き換えたりできる「プロキシツール」です。普段のブラウザ操作では見えない、裏側でどんなデータが送られているかを目に見える形にしてくれます。Web診断(脆弱性診断)の現場で最も広く使われている定番ツールのひとつです。
この連載の第2章(Web編)では、URLやCookieの書き換えといった操作を体験していきますが、これらはまさにBurp Suiteが得意とする領域です。最初はブラウザの開発者ツールのNetworkタブで似たような体験をしながら進め、皆さんがCTFに慣れてきた頃に、より本格的なBurp Suiteの考え方に触れていく予定です。
🔬 プロキシツールの仕組み
※ Burp Suiteはブラウザとサーバーの間に立ち、すべての通信を記録・確認できるようにします。
Burp Suiteのような診断ツールは、Webサイトを安全にするためにも使われる正規のソフトウェアです。しかし、許可を得ていない実在のWebサイトに対してこれらのツールを使うことは、不正アクセス禁止法などに違反する可能性があります。必ず、CTFのように許可された環境や、自分が管理するテスト環境の中だけで使用してください。
無料版(Community Edition)でも十分
Burp Suiteには無料の「Community Edition」と有料の「Professional Edition」があります。CTF学習の入門段階では無料版で十分です。HTTPリクエストの確認・書き換え・繰り返し送信など、Web系CTF問題を解くうえで必要な基本操作はすべて無料版で使えます。有料版との主な差分はスキャン機能の自動化ですが、CTFでは手動操作が中心のため、まずはCommunity Editionから始めれば問題ありません。
Burp Suiteの実際の使い方に興味が出てきた方は、関連記事「Burp Suite 実践分析ガイド」もあわせてご覧ください。どの通信に注目すればいいか、具体的な分析の視点が学べます。
🧩 その他の代表的な道具8選
今は名前を知っておくだけでOK
ここからは、CTFの世界でよく登場する道具を一気に8つ紹介します。すべて今すぐ使えるようになる必要はありません。この連載を読み進める中で実際に登場したときに、「あ、これが前に紹介されていた道具か」と思い出せれば十分です。
CyberChef
Base64やCaesar暗号など、さまざまな変換・解読処理をブラウザ上で組み合わせて試せる無料ツール。「暗号のスイスアーミーナイフ」と呼ばれます。第3章で活躍します。
Wireshark
ネットワークを流れる通信(パケット)を細かく記録・分析できる定番ツール。第5章のフォレンジック編で本格的に登場します。
Python
手作業では大変な繰り返し処理(総当たり攻撃の試行など)を自動化するために、CTF参加者の多くが使うプログラミング言語です。
Netcat
「ネットワークの万能ナイフ」と呼ばれる、シンプルな通信用コマンドラインツール。CTFのサーバーに接続する際によく使われます。
Postman
Webサービスの裏側で動いているAPI(データのやり取りの窓口)に対して、手軽にリクエストを送って動作を確認できるツール。
CTFtime
前回も紹介した、世界中のCTF開催情報やチームのレーティングをまとめているコミュニティサイト。大会探しの定番です。
テキストエディタ(VSCodeなど)
問題のソースコードやメモを整理するための高機能なテキストエディタ。Visual Studio Codeが定番です。
CTFd
多くのCTF大会の裏側で使われている、問題の出題・採点・スコアボード表示を管理するプラットフォーム。参加者が直接操作する場面は少ないですが、名前を知っておくと大会の仕組みが理解しやすくなります。
8つの道具を一気に紹介しましたが、共通しているのは「特定のジャンルに特化した、専門性の高い道具」だという点です。Web診断ならBurp Suite、暗号ならCyberChef、通信解析ならWiresharkのように、CTFの分野(第1話で紹介したWeb・Crypto・OSINT・Forensicsなど)と道具は対応関係にあります。この連載を読み進めるうちに、どのジャンルにどの道具が使われるのか、自然とイメージがつかめるようになっていくはずです。
📋 道具の登場タイミング一覧
| 道具名 | 主なジャンル | この連載での登場回 | 準備 |
|---|---|---|---|
| 開発者ツール | Web全般 | 第2〜6話 | 不要(標準搭載) |
| CyberChef | 暗号・エンコード | 第7〜9話(暗号編) | 不要(ブラウザで動作) |
| Wireshark | ネットワーク・フォレンジック | 第14〜16話 | インストール必要(無料) |
| Python | 自動化・スクリプト | 第10話以降 | インストール必要(無料) |
| Burp Suite | Web診断・通信改ざん | 第5〜6話 | 設定必要(無料版あり) |
| Netcat | 接続・通信テスト | 第5〜6話以降 | Linux環境が必要 |
| VSCode | コード閲覧・編集 | 第5話以降 | インストール必要(無料) |
| CTFtime | 大会情報収集 | いつでも | Web登録のみ |
この表の「準備」列を見ると、連載の前半(第2〜9話)では「不要」か「ブラウザで動作」する道具しか使いません。専用ソフトが必要になる回では、その都度インストール手順を丁寧に説明しますので、道具の準備で学習が止まることはありません。まずは今あるブラウザで第2話のチャレンジを体験してみましょう。
🧩 5分CTFチャレンジ
Consoleタブを覗いてみよう
道具紹介で一番おすすめしたいのは、実際に手を動かして触ってみることです。今回は、先ほど紹介した開発者ツールのConsoleタブを実際に開いて、隠れている合言葉(FLAG)を見つけてみましょう。
実際のCTFでも同じパターンが登場します
初心者向けCTFのWeb問題では、「ページを開いたらConsoleにフラグのヒントが表示されていた」「JavaScriptのコードにフラグが直接書かれていた」という問題が定番のひとつです。今回のミニチャレンジは、まさにそのパターンをこのページ上で再現しています。「開発者ツールを開いてConsoleを見る」という一手を身体で覚えてしまいましょう。
開発者ツールを開く
Windows: F12 または Ctrl+Shift+I / Mac: Cmd+Option+I
「Console」タブをクリック
上部のタブ一覧から「Console」を選びます(開いた直後に表示されることもあります)。
メッセージを確認して合言葉(FLAG)を見つける
ページ読み込み時に出力されたログの中に合言葉が含まれています。見つけたら下のフォームにそのまま入力して送信しましょう。
実際のCTF大会でも、開発者ツールを開くことが最初の一手になる問題は珍しくありません。「Consoleを確認する」という行動を体に染み込ませることが、後の問題解法スピードに直結します。フラグの形式は CTF{...} の形で、大文字・小文字・数字・アンダースコアが混在することがあります。Consoleに表示されたメッセージをそのままコピーして入力するとタイポを防げます。ヒントも使いながら、じっくりチャレンジしてみてください。
このページを開いた瞬間から、ブラウザの裏側ではすでにJavaScriptが動いています。開発者ツールの「Console」タブを開いて、表示されているメッセージから合言葉(FLAG)を見つけて入力してください。
WindowsはF12キーまたはCtrl+Shift+I、MacはCmd+Option+Iで開発者ツールを開けます。
開発者ツールの上部にある「Console」というタブをクリックしてみましょう。表示されているメッセージをよく読んでみてください。
📝 まとめ+次回予告
今回のポイントを振り返ろう
第2話では、CTFで使われる代表的な道具を紹介しました。とはいえ最も大事なポイントは「最初から全部揃えなくていい」ということです。今お使いのブラウザの開発者ツールから、少しずつ慣れていきましょう。次回からは、いよいよ実際にWebサイトの仕組みを使ったCTF問題が登場します。今回開発者ツールに触れておいたことが、そのまま次回以降の土台になります。第3話では、CTFの採点の仕組みとflagの正式フォーマットをさらに深堀りします。
・最初はブラウザだけで十分、特別なソフトのインストールは不要
・開発者ツールには Elements/Console/Network/Application の4つの主要タブがある
・LinuxやBurp Suiteは「セキュリティの世界でよく使われる定番ツール」と知っておけば今はOK
・CyberChef・Wireshark・Pythonなど、今後の章で登場する道具も先取りで紹介した
・道具習得は「使いながら覚える」が最速。今回のConsoleチャレンジで第一歩を踏み出そう
・Burp SuiteはCommunity Edition(無料版)でCTF入門レベルには十分対応できる
CTFの世界に入り始めた頃は「どの道具から覚えれば正解なの?」と悩むことがよくあります。経験を積んだ参加者に聞くと、ほぼ全員が「とにかく実際に使った道具が身についた」と答えます。10個の道具の仕組みを頭で暗記するよりも、一つの道具を手で動かして「こんな情報が見えるんだ」と体感する方が、理解も記憶への定着もはるかに早くなります。今回の5分チャレンジもそうした考え方に基づいています。完璧を目指さず、まず「手を動かして体感する」を優先して進めてみてください。
この連載は全20話で構成されており、同じ道具が繰り返し登場するように設計しています。初めて登場した回で完全に理解できなくても、問題を解く中で何度も使ううちに「ああ、これはこう使うんだ」と自然に腑に落ちる瞬間がやってきます。焦らず、毎回の5分チャレンジを積み重ねていきましょう。
Q. 開発者ツールを開くと、サイトを壊してしまいませんか?
安心してください。開発者ツールでの変更は、あなたのブラウザの画面上だけの一時的な表示で、サーバー側のデータやファイルには一切影響しません。ページを再読み込みすれば元の状態に戻ります。
Q. スマートフォンでも開発者ツールは使えますか?
スマートフォンのブラウザは開発者ツールを標準搭載していないことが多く、この連載はパソコンでの利用を想定しています。可能であればパソコンで読み進めることをおすすめします。
Q. 道具はいつ実際にインストールすればいいですか?
この連載では、必要になったタイミングでその都度紹介します。今すぐLinuxやBurp Suiteを用意する必要はありません。
Q. どの道具から優先して覚えるべきですか?
まずは開発者ツール、特にConsoleタブとElementsタブの2つに慣れることをおすすめします。この2つだけで、この連載の第2章(Web編)の多くの問題に対応できます。
Q. 道具の名前が覚えられません。覚える必要はありますか?
名前を完璧に覚える必要はありません。「Web診断にはBurp Suiteのような道具がある」というように、ジャンルと道具のおおまかな対応関係がイメージできれば十分です。実際に使う場面が来たら、その都度この記事に読み返しに来てもらっても構いません。
Q. 開発者ツールで他人のサイトを調べても大丈夫ですか?
「見る」だけであれば問題ありません。Webブラウザで閲覧できる情報をConsoleやElementsタブで確認することは通常の利用の範囲内です。ただし、Burp Suiteのような専門ツールで通信を書き換えたり、許可なく実在サイトのサーバーに繰り返しリクエストを送ったりすることは、不正アクセス禁止法などに違反する可能性があります。「閲覧する」と「操作・改ざんする」の線引きを常に意識することが大切です。
Q. 紹介されたツールをさらに深く学びたい場合はどうすればよいですか?
各ツールの公式ドキュメントが最も正確です。開発者ツールはGoogleが「Chrome DevTools」として日本語ドキュメントを公開しています。CyberChefはGCHQ(英国政府通信本部)公式のGitHubに多数の使用例があります。この連載でも、各ツールが実際に登場する回でその話専用の使い方説明を付けますので、まずは連載を読み進めながら、気になった道具の名前でWeb検索する流れで進めてみてください。
flagって何?点数はどう決まる?
CTFの得点の仕組みと、flagの正式な形式について詳しく解説します。
サーバーの仕組みそのものに興味が出てきた方は、関連記事「サーバの立ち上げ方・作り方・構成をゼロから解説」もあわせてご覧ください。
📚 出典・参考情報
紹介した各ツールの最新の使い方・利用条件は、必ず公式サイトの情報を確認してください。
- 各ブラウザ(Chrome/Firefox/Edge/Safari)公式の開発者ツールドキュメント
- Kali Linux 公式サイト
- PortSwigger(Burp Suite開発元)公式サイト
- CyberChef/Wireshark/CTFtime/CTFd 各公式サイト


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