口座ブローカー・相対屋 / 4人と学ぶ、お金の出口「口座を貸すだけ」が、詐欺の出口に?

🏦 口座ブローカー・相対屋 / 4人と学ぶ、お金の出口
その「簡単な仕事」、ちょっと待って!

「口座を貸すだけ」が、
詐欺の出口に?

口座を集める人。お金を替える人。
だます人の後ろにも、役割がある。
むずかしい言葉を、4人とほどいていこう!

疑問を聞くマキ、説明するロゼ、一緒に考えるツナ、応援する安全ねこ
マキ「どういうこと?」ロゼしくみを案内ツナ一緒に考えよう安全ねこ約束をおさらい

「口座ブローカー」「相対屋(あいたいや)」って何? お金の流れを知って、あやしい誘いに立ち止まろう。公式情報の確認日:2026年10月3日

マキ

SNSで「使ってない口座、貸してくれたらお礼するよ」って見たんだけど……。自分がお金をだまし取るわけじゃないなら、大丈夫なの?

ロゼ

そこでストップ。口座は、詐欺のお金を受け取る「受け皿」にされることがあるんだ。だます役以外にも、お金を集めたり動かしたりする役がいるよ。

今、気になっているのは?

カードを選ぶと、先に読む場所を案内します。記事は、そのまま全部読めます。

詐欺のお金には、
「その先の流れ」がある。

詐欺のニュースでは「どうだましたか」に目が向きがちです。でも、受け取ったお金を移したり、現金や別の資産に替えたりする役割にも目を向けてみましょう。

受け皿を用意他人名義の口座などが
悪用される
お金を移す別の口座などへ
資金が移る
形を変える現金や暗号資産などに
替えられることも
公的資料をもとに簡略化した一例です。すべての詐欺が、この順番で暗号資産を使うわけではありません。
ツナ

つまり、だます役と、お金を動かす役が分かれていることもあるんだね。自分の口座が、その途中に入ってしまうかもしれない。

犯罪で得たお金の出どころや持ち主をわかりにくくする行為などを、マネー・ローンダリングと呼びます。「お金を洗う」という言葉ですが、お金の汚れが本当に落ちたり、合法なお金に変わったりするわけではありません。

「集める役」と「替える役」。
2つの言葉を見分けよう!

🏦 口座を集める役

口座ブローカー

他人の口座などを集め、犯罪グループへ渡す仲介役。「道具屋」と呼ばれることもあります。

「使わない口座を買います」などの誘いが、口座を集める入口になり得ます。

💱 暗号資産と現金を替える役

相対屋(あいたいや)

この記事では、登録なしで、業として暗号資産と現金を交換する人を指します。警察庁が、この意味で説明しています。

犯罪収益の現金化や隠匿に関わった疑いで、摘発された事例があります。

「ミキシング」って何?

複数の暗号資産の取引を混ぜるなどして、資金のつながりを見えにくくする仕組みを指します。警察庁は、相対屋の摘発事例で、その利用にも言及しています。

見えにくくなることと、追跡ができなくなることは別です。 暗号資産の種類や利用されたサービスによって、記録の見え方・追跡の難しさは異なります。「必ず追える」「絶対に追えない」とは言い切れません。

この「だけ」には、
立ち止まろう!

次の言葉は、注意して確かめたい誘いの例です。実際の広告を転載したものではありません。

① 貸す「だけ」

「使ってない口座でいいよ」

使っていない口座でも、犯罪のお金を受け取るために悪用されることがあります。報酬と引き換えに口座を売る・貸す話には応じません。

② 渡す「だけ」

「カードやログイン情報もセットで」

キャッシュカード、通帳、銀行のログイン情報、認証番号などを渡すと、他人に操作されるおそれがあります。銀行アプリの入ったスマホを渡す誘いにも注意します。

③ 送る「だけ」

「入金されたお金を、指定先へ送って」

口座そのものを渡さなくても、犯罪のお金を移す役にされるおそれがあります。知らない資金を受け取って送る副業には、いったんストップ。

④ 解約せず渡す「だけ」

「もう使わないなら、譲って」

引っ越しなどで不要になった口座も、人に譲りません。自分で金融機関の正式な手順を確認し、解約します。

遠い話ではないことを、
数字でも見てみよう。

2025年 / 被害額

3,257.4億円

特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額の合計。

2024年 / 検挙件数

4,321件

犯罪収益移転防止法違反の「預貯金通帳等の譲渡等」。2022年は2,951件。

年も、数えているものも違います。 被害額は2025年、検挙件数は2024年の値です。4,321件は売買された口座の総数ではありません。調査書は、実際に譲渡された口座数は検挙件数を大きく上回ることがうかがわれる、としています。

銀行や警察は、どんな対策をしている?

金融庁は2026年4月、インターネットバンキング対策や、不審な取引の確認、出金停止・凍結などの迅速化について広報しています。

2026年5月には、銀行9行と警察庁の枠組みが公表され、6月1日からの運用開始が案内されました。被害金が移った先を迅速に追跡し、凍結・回復につなげることを目指す仕組みです。

銀行から取引目的などを確認されることがあります。心当たりのない連絡は、相手が送ったリンクではなく、自分で確認した銀行の公式窓口から確かめましょう。

金融庁:預貯金口座の不正利用防止 / 金融庁:被害金の追跡・凍結・回復の枠組み

誘われたら、
「渡さない・動かさない・相談」!

ツナ

詳しい犯罪の仕組みを全部覚えなくても、「自分の口座を他人のために使わせる話」なら、そこで止まればいいんだね。

  1. 口座も、操作に必要な情報も渡さない

    報酬の提示があっても、カード・通帳・ログイン情報・認証番号などを渡しません。「新しい口座を作って渡して」という依頼にも応じません。

  2. 依頼された送金・引き出しを止める

    知らないお金を受け取り、指定先へ送ったり引き出したりする役を引き受けません。身に覚えのない入金は、自分で処理せず金融機関へ確認します。

  3. やり取りを保存し、公式窓口へ相談

    募集内容、メッセージ、相手のアカウント、入出金の記録など、手元の情報を保存します。銀行や警察には、起きたことをそのまま伝えましょう。

口座の不正な売買・譲渡・貸与は違法行為につながります。「だます担当ではないから大丈夫」「報酬をまだもらっていないから大丈夫」と、自分で判断しないことが大切です。

安全ねこと、
おさらいしよう!

安全ねこ

「簡単そう」でも、口座は大切な自分の道具! ひとりで悩まず、止まって相談してね。

ワンポイントクイズ

「口座を貸すだけ。
パスワードも教えてくれたら、お礼するよ」と来たら?

※ 判断を練習するための架空の場面です。

答えと理由を読む

口座も認証情報も渡さず、やり取りを保存して、銀行や警察に相談します。使っていない口座でも、お礼が先でも、犯罪の受け皿にされる危険はなくなりません。

今日の合言葉

口座を渡さない。
知らないお金を動かさない。

もう渡した・振り込んだ。
そんなときも、相談から。

🏦 口座・カード・認証情報を渡した場合

口座のある金融機関と警察に、すぐ相談します。 何を渡したか、いつ渡したか、入出金があるかを伝え、利用停止などの対応を確認してください。

追加の送金や引き出しは止めます。身に覚えのない入金を、相手の指示で別の口座へ返すこともしません。今から相談してよいので、隠したり、ひとりで処理しようとしたりしないでください。

警察への相談は#9110や最寄りの警察署へ。脅されていて身の危険があるなど、緊急の場合は110です。

警察庁:犯罪実行者募集への注意と相談

💸 詐欺でお金を振り込んだ場合

警察と、振込先の金融機関に連絡します。 振込先・日時・金額、相手とのやり取りなどを伝えます。送金元の金融機関にも、取れる対応を確認してください。

振り込め詐欺救済法により、振込先口座に残るお金から支払いを受けられる可能性があります。ただし、凍結すれば全額戻る、という制度ではありません。 残高や手続きなどによって、全額が支払われない場合や、支払われない場合もあります。

金融庁:被害時の連絡先と救済制度

#9110の受付時間は地域によって異なります。詳しい案内と、緊急通報との使い分けは政府広報の警察相談案内を確認してください。

家族とも、
この約束をチェック!

チェックの数で「絶対安全」と判定するものではありません。これからの行動を確認するためのシートです。

口座を守る 安心チェックシート

確認した項目:0 / 6。この数だけで、安全性を判断するものではありません。

今日、一緒に確認した日:               

困ったときに開く銀行の公式ページ:          

次に見直したいこと:                 

口座番号・パスワード・認証番号は、このシートに書きません。

チェック状態は保存されません。ページを読み込み直すとリセットされます。

「貸すだけ」「送るだけ」で、
自分の口座を使わせない。

お金の出口を知ることが、あやしい誘いに立ち止まるきっかけになります。

まだ気になることは?

知り合いからの紹介なら、信用していい?

誰が紹介したかだけでは、仕事内容の安全性は判断できません。口座や認証情報を渡す、知らないお金を受け取って送る、といった内容ならいったん止め、金融機関や警察へ相談します。

暗号資産で送った場合も、同じ返金制度が使える?

金融庁の振り込め詐欺救済法の案内は、預金口座等への振込みを使った被害が対象です。暗号資産の送信を、この制度で必ず取り戻せるとは考えないでください。警察と、利用した交換業者などの公式窓口に相談します。

金融庁:救済制度の対象 / 金融庁:暗号資産のトラブル相談

凍結口座まで悪用されることがあるの?

国家公安委員会の調査書は、虚偽の内容に基づく法的手続きを悪用して、凍結された口座の資金を引き出した事案も紹介しています。「凍結さえすれば必ず回収できる」とは言い切れません。回復手続きは、金融機関の案内に沿って進めましょう。

調査書概要版(PDF、8ページ)

証券口座も関係する?

銀行口座以外の金融サービスも、不正アクセスや犯罪に悪用されることがあります。この記事では、口座の譲渡と資金移動への注意を中心に説明しています。証券口座も、認証情報を共有せず、不審な操作があれば証券会社の公式窓口へ確認しましょう。

出典と、この説明について

図解は、公的資料にある資金の流れを簡略化した一例です。会話・誘いの例・クイズは架空の内容で、実在する個人の体験を使用していません。口座や暗号資産の取引すべてを犯罪と扱う説明ではありません。

公式情報と確認日を見る

確認日:2026年10月3日。統計の対象年は各カードに記載しています。被害額、検挙件数、実際の口座数を同じものとして計算していません。

構成の参考:元の記事「口座ブローカーと相対屋とは?」

マキ・ロゼ・ツナ・安全ねこと学ぶ、やさしいサイバーセキュリティ。

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