EDRとは?ウイルス対策ソフトがあったのに、なぜ止まらなかったのか【2026年版】

警察庁の統計を実数まで確認(2026年8月時点)

EDRとは?ウイルス対策ソフトがあったのに、なぜ止まらなかったのか

被害組織の約9割はウイルス対策ソフトを入れていました。それでも、約7割で検出がありませんでした。

30秒でわかる「EDR」

  1. 端末の動きを記録し続けて、侵入されたあとに気づいて止めるための仕組みです。Endpoint Detection and Response の略。
  2. 従来のウイルス対策が「入口で悪いファイルを弾く」のに対し、EDRは「入られた前提で、おかしな動きを追跡する」という考え方です。
  3. 2025年の国内ランサムウェア被害では、ウイルス対策ソフトを導入していた組織が105件に対し未導入は14件。それでも検出は「あった」25件に対し「なかった」64件でした(警察庁)。
  4. 誤解:「EDRを入れれば安全」。実際はアラートを見る人がいないと意味がありません。これがMDRという選択肢が生まれた理由です。
  5. 今日やること:いま使っているセキュリティ製品にEDR機能が含まれていないか確認する。買い増しの前に、まずそこからです。

「EDRを導入しませんか」と提案されて、ウイルス対策ソフトと何が違うのかを調べに来た方が多いと思います。あるいは、被害の記事で「EDRがあれば防げた」という表現を見て、それは本当なのかを確かめたい方かもしれません。

この記事は、「なぜEDRという製品カテゴリが必要になったのか」を統計から説明します。警察庁が公表しているランサムウェア被害組織へのアンケート結果には、その答えがはっきり出ています。ただし、その数字は本文ではなく統計編のグラフの中にあるので、実数まで読み取って第2章に載せました。

⚠ この記事の前提

この記事は2026年8月16日時点の内容です。国内の統計は警察庁『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』(2026年3月公表)の統計編、国際的な傾向は Google Cloud / Mandiant「M-Trends 2026」(2026年3月公表)から引用し、出典を記事末に記載しています。

EDR・XDR・MDRといった区分は公的な標準規格ではなく、製品カテゴリの呼び方です。同じ名前でも製品によって機能の範囲が異なります。この記事の整理は一般的な傾向であり、特定製品の性能を保証するものではありません。

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第1章 / 全8章

EDRとは(やさしい定義)

「守る」ではなく「見張って、記録する」道具です

イーディーアール 英:Endpoint Detection and Response

パソコンやサーバーの中で「何が起きたか」を記録し続け、あやしい動きを見つけて知らせ、必要なら遠隔でその端末を隔離するための仕組みです。

分類
端末(エンドポイント)向けのセキュリティ製品カテゴリ
直訳すると
Endpoint(端末)の Detection(検知)と Response(対応)
考え方
「入られない」ではなく「入られた後に気づいて、被害が広がる前に止める」
前提
アラートを確認して判断する人(または委託先)が必要

いちばん分かりやすい説明は、防犯カメラのたとえだと思います。

従来のウイルス対策ソフトは玄関の鍵です。既知の悪いものが入ろうとしたら弾きます。強力ですが、鍵は「入ってきた後」については何もしません。そして、正規の鍵を盗んだ相手には反応しません。

EDRは建物の中に付けた防犯カメラと記録装置にあたります。侵入そのものは止められませんが、誰がいつどの部屋に入り、何を持ち出そうとしたかが残ります。あやしい動きがあれば知らせ、その部屋を封鎖することもできます。

💡

EDRは「防ぐ製品」ではなく「気づく製品」

ここを取り違えると評価を誤ります。EDRを入れても侵入は起きます。EDRの価値は侵入を、被害になる前に見つけることと、後から「何が起きたか」を再現できることにあります。

もう1つ、名前の話をしておきます。従来型のウイルス対策ソフトは、製品分類としては EPP(Endpoint Protection Platform) と呼ばれます。EDRはEPPの置き換えではなく、役割の違う別のレイヤーです。実際には、最近の製品はEPPとEDRの両方の機能を1つにまとめて提供していることが多くなっています。

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第2章 / 全8章

数字で見る「ウイルス対策ソフトの限界」

EDRが必要になった理由が、統計にそのまま出ています

警察庁は、ランサムウェア被害に遭った企業・団体へのアンケート結果を統計編に載せています。その中に、EDRという製品カテゴリが生まれた理由を説明する2枚のグラフがあります。実数を書き出すと次のようになります。

調査項目2025年(令和7年)の回答割合の目安
ウイルス対策ソフト等を
導入していたか
導入していた 105件
導入していない 14件(計119件)
導入していた組織が
約9割
そのソフトは
検出できたか
検出があった 25件
検出がなかった 64件(計89件)
検出がなかったのが
約7割

出典:警察庁『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』統計編135頁・136頁のグラフから実数を読み取り、割合は筆者が算出したもの。2つの設問は有効回答数が異なる(119件と89件)ため、単純に掛け合わせて比較することはできません。資料にも「有効回答の数値が異なるため、各年の合計数値は異なる」と注記があります。

この2行が意味することは、はっきりしています。被害に遭った組織のほとんどは、ウイルス対策ソフトを入れていました。そしてそのソフトの多くは、攻撃を検出できませんでした。

「対策していなかったから被害に遭った」のではありません。対策していたのに、その対策が想定していない攻撃だったのです。EDRという製品カテゴリは、この空白を埋めるために生まれました。

なぜ検出できないのか

現在の主流は、メールの添付ファイルではなくインターネットに露出した機器から遠隔操作で侵入する手口です(警察庁は侵入経路の6割以上がVPN機器としています)。この場合、攻撃者は盗んだ正規の認証情報でログインし、OSに元から入っているコマンドを使って動きます。端末上に「悪意のあるファイル」が置かれないため、ファイルを調べる仕組みには引っかかりません。

国際的な調査でも、同じ方向の結果が出ています。Google Cloud / Mandiant の「M-Trends 2026」(2025年のインシデント対応にもとづく)では、初期侵入経路の1位は脆弱性の悪用(Exploits)で32%、一方でメールによるフィッシングは6%にとどまりました。日本の警察庁の記述と、国際的なインシデント対応の実績が、独立して同じことを示しています。

M-Trends 2026 が示した初期侵入経路(2025年)割合
脆弱性の悪用(Exploits)32%
音声を使ったフィッシング(Voice Phishing)11%
過去の侵害の再利用(Prior Compromise)10%
メールによるフィッシング(Email Phishing)6%

出典:Google Cloud / Mandiant「M-Trends 2026」(2026年3月公表)。2025年に実施された50万時間以上のインシデント調査にもとづくとされています。ランサムウェア事案に限ると「過去の侵害の再利用」が30%で最多(前年15%)とされています。

もう1つ、EDRの価値を示す数字があります。同レポートによれば、侵入から発覚までの日数の中央値は14日(前年は11日)でした。攻撃者は平均して2週間、気づかれずにネットワークの中にいます。この2週間に気づけるかどうかが、EDRが担う領域です。

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第3章 / 全8章

EDRは、攻撃のどの段階を捉えるのか

効く場所と、効かない場所があります

EDRを検討するときに知っておきたいのは、攻撃のどの段階で働くのかです。ランサムウェア攻撃の流れに沿って並べると、担当範囲がはっきりします。

段階攻撃者がすること従来型ウイルス対策EDR
1 侵入VPN機器の脆弱性や盗んだ認証情報で入り込む効かない(端末の外の出来事)効かない(端末の外の出来事)
2 端末での足がかり端末上でツールを動かし、常駐する既知のものなら検知効く(動きの記録が残る)
3 権限の奪取管理者権限を取り、セキュリティ機能を止めようとする自分が止められる側効く(無効化の試み自体が異常として記録される)
4 内部の探索・横展開他の端末へ移動し、重要データを探すほぼ効かない最も効く段階
5 データの窃取データを外部へアップロードする効かない端末経由なら気づける場合がある
6 暗号化ランサムウェアを起動する振る舞いで検知し得る効く(ただし手遅れに近い)
7 痕跡の消去ログやツールを消して撤収する効かない効く(記録が製品側に残っていれば)

攻撃の流れは警察庁『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』の記述にもとづき、各段階への効果は筆者が一般的な製品特性から整理したものです。製品によって範囲は異なります。

この表から読み取れることが3つあります。

1つめ。段階1にはEDRも効きません。侵入そのものは端末の外、つまりVPN機器やクラウドの認証で起きています。EDRを入れても入口対策は不要になりません。むしろ入口対策のほうが先です。

2つめ。EDRが最も価値を出すのは段階3〜4です。ここは従来型のウイルス対策がほとんど機能しない領域であり、同時にまだ被害が確定していない段階でもあります。ここで気づけると、暗号化にもデータ窃取にも至りません。

3つめ。段階7で効くという点は見落とされがちです。攻撃者はログを消して撤収しますが、EDRが記録を製品側(多くはクラウド)に送っていれば、端末上のログを消されても記録は残ります。「何が起きたか」を後から説明できるという価値です。

💡

「防げなかったからEDRは無駄だった」は正しくない

被害の後で「EDRを入れていたのに防げなかった」という話を聞くことがあります。しかしEDRの主な仕事は段階3〜4での検知と、段階7に備えた記録です。侵入を止めることを期待して評価すると、必ず失望します。期待する仕事を正しく置くことが、導入の成否を分けます。

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第4章 / 全8章

よくある誤解と、似ている用語

EPP・EDR・XDR・MDR・SIEMを1枚で整理します

🚨 いちばん危ない誤解:「EDRを入れれば安全になる」

EDRはアラートを出す製品です。そのアラートを誰かが見て、判断して、対応しなければ何も起きません。導入したものの通知が誰にも届いていない、あるいは大量のアラートが放置されている、という状態は珍しくありません。

この「見る人がいない」問題を解決するために生まれたのが MDR(Managed Detection and Response)、つまり監視と一次対応を外部の専門事業者に任せるサービスです。

EDRの導入を検討するときは、製品の性能より先に「誰がアラートを見るのか」を決めてください。そこが決まらないなら、EDR単体ではなくMDRを検討したほうが結果につながります。

この分野は略語が多く、しかも各社が独自の意味で使うため混乱しやすいところです。役割で整理すると次のようになります。

用語見ている範囲主な役割運用する人
EPP
(従来型ウイルス対策)
端末の中のファイル既知の悪いものを入口で弾くほぼ不要
EDR端末の中の動き侵入後の異常を検知して知らせる/端末を隔離する必要(アラートを見る人)
XDR端末+メール+クラウド+ネットワーク複数の場所の情報をつなげて検知する必要
SIEMあらゆる機器のログログを1か所に集めて横断的に調べる・保存する必要(ルールを育てる人)
MDR(製品の種類ではなくサービス監視と一次対応を外部が代行する委託先
SOC(製品ではなく組織・機能監視・検知・一次対応を担う体制そのもの自社または委託

これらは公的な標準規格ではなく製品カテゴリ・業界用語です。同じ名前でも製品ごとに範囲が異なります。表は一般的な整理であり、特定製品の分類を示すものではありません。

覚え方としては、EPP・EDR・XDRは「製品」、MDRは「サービス」、SOCは「体制」と分けると混乱しません。「EDRとMDRのどちらを買うべきか」という問いは、正確には「道具を買って自分で使うか、人ごと任せるか」という問いです。

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個人・家庭に必要か

結論から言うと、多くの場合は不要です

正直に書きます。個人のパソコンにEDRが必要な場面は、多くありません。EDRは「アラートを見て判断する人」がいて初めて機能する仕組みです。個人でその運用を続けるのは現実的ではありません。

個人の場合、同じ費用と手間をかけるなら、次の順番のほうがはるかに効果があります。

優先個人がやること費用EDRとの関係
1OS・ブラウザ・アプリの自動更新を有効にする無料初期侵入経路の1位である「脆弱性の悪用」を直接減らす
2主要アカウントに多要素認証・パスキーを設定する無料盗まれた認証情報での侵入を防ぐ
3OS標準のセキュリティ機能を有効にしておく無料EPPの役割。個人にはこれで足りることが多い
4大事なデータをネットワークから切り離してバックアップする無料〜数千円検知に失敗したときの最後の砦

優先順位は筆者の整理です。侵入経路の割合はM-Trends 2026より。

ただし、仕事用の端末は別の話です

会社から支給された端末にEDRが入っている場合、それはあなたを監視するためではなく、会社全体への侵入を早く見つけるためのものです。動作が重い、あやしい通知が出るといった理由で勝手に停止すると、組織全体の検知能力に穴を開けることになります。気になる点は、止める前に情報システム担当に相談してください。

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会社・組織でやる対策

EDRを買う前に確認したいことがあります

被害組織の約6割が中小企業です(警察庁、2025年)。専任のセキュリティ担当がいない組織でEDRをどう考えるか、順番に整理します。

まず、買う前に確認すべきことが2つあります。

確認することなぜ先に確認するのか
いま使っているセキュリティ製品に、EDR機能が含まれていないか近年の製品はEPPとEDRを統合していることが多く、契約済みなのに機能を有効にしていないケースがあります。まず契約内容と管理画面を確認してください
アラートを誰が、いつ見るのか夜間・休日に通知が誰にも届かない状態では、検知しても意味がありません。見る人を決められないならMDR(監視の委託)を検討したほうが確実です

そのうえで、EDRを含む対策の優先順位です。警察庁は備えについて「基本的なセキュリティ対策の徹底を継続することが最も重要」とし、ソフトウェア更新・パスワードの適切な管理・アクセス権限の適切な設定を挙げ、「特に、主要な侵入経路であるVPN機器等は速やかな対応が必要である」としています。EDRはその次に来ます。

対策攻撃のどの段階に効くか重さ
1VPN機器・境界機器の更新段階1(侵入そのものを防ぐ)軽い
2多要素認証・使っていないアカウントの停止段階1軽い〜中
3オフラインバックアップ段階6の後(復旧)軽い
4ログの取得と外部への退避段階7(痕跡消去に備える)
5EDRの導入段階3〜4(最も止めやすい場所)重い(運用が要る)
6MDR(監視の委託)段階3〜4を24時間見る中(費用はかかるが人は要らない)

「重さ」は筆者の評価です。組織の規模・体制によって異なります。1〜3が済んでいない状態でEDRだけ導入しても、費用対効果は出にくいと考えられます。

この順番には理由があります。1〜3は買い切りに近く、運用の手間がほとんどかかりません。一方でEDRは、導入した日から毎日アラートが出続けます。運用体制がないままEDRを入れると、アラートが放置され、結局「入れたのに気づけなかった」という結果になりがちです。

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第7章 / 全8章

アラートが出たときの最初の10分

EDRを入れている組織で、実際に起きる場面です

EDRが「重要」レベルのアラートを上げた。画面には見慣れない用語が並んでいる。担当者は一人。こういう場面での話です。

やることやってはいけないこと理由
1アラートの内容をスクリーンショットで保存する(端末名・時刻・プロセス名・検知名)とりあえず「許可」を押す誤検知だと思って許可すると、記録も判断根拠も残りません
2EDRの機能でその端末をネットワークから隔離する端末の電源を切る電源を切るとメモリ上の痕跡が失われ、その後の調査が困難になります(警察庁も同旨の注意をしています)
3同じ検知が他の端末にも出ていないかを確認する1台だけ見て終わりにする横展開の段階なら、複数台に同じ痕跡が出ます
4その端末のアカウントのパスワードを変更し、セッションを無効化する端末だけ対処して終わる盗まれた認証情報は端末を離れても使えます
5判断できる人・委託先・警察へ連絡する一人で解決しようとする初動の目的は解決ではなく、被害拡大の防止と記録の保全です

電源に関する注意は警察庁『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』の「ランサムウェア被害後の対応策」にもとづきます。その他は一般的な実務上の整理です。製品の操作方法は各製品のマニュアルをご確認ください。

相談先(公的機関)

  • 都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口(緊急性が高い場合は110番)
  • IPA 情報セキュリティ安心相談窓口
  • JPCERT/CC(組織としてのインシデント報告)
  • 個人データが関わる場合:個人情報保護委員会
✅ ここまでできていれば

端末が隔離され、記録が残り、認証情報が無効化され、外部の支援先につながっている状態です。EDRを入れている組織の強みは、まさにこの段階3〜4で止められることにあります。暗号化される前に気づけたなら、EDRは仕事をしています。

手元に置いておく用の早見表

状況別の初動は やられたときの最初の30分(8ケース対応)、組織としての手順は インシデント対応プレイブック完全ガイド にまとめています。

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CHAP8

第8章 / 全8章

関連用語と、次に読む記事

この語とセットで覚えると理解が早くなります

XDR(準備中) SIEM(準備中) SOC(準備中) ランサムウェア ノーウェアランサム ログ管理(準備中)
こんな方に次に読む記事
何から守るのかを知りたいランサムウェアとは?意味・最新の手口・対策・初動
検知が効かない手口を知りたいノーウェアランサムとは?暗号化しない脅迫
アラート運用を体験してみたい【ゲーム】SOCアラートハンター
ログが残っていない問題を知りたいなぜ「ログは取っているのに守れない」のか?
優先すべき脆弱性の選び方を知りたいCISA KEVとは?実際に狙われているものだけを集めた公式リスト
いま被害に遭っているやられたときの最初の30分(早見表)

第8章 おわり — 最後にFAQ

FAQ?

よくある質問

EDRについてよく聞かれること

検索でよく見かける疑問から

EDRを入れたら、ウイルス対策ソフトは要らなくなりますか?

役割が違うため、置き換えではなく重ねるものです。ウイルス対策(EPP)は既知の悪いものを入口で弾き、EDRは入られた後の動きを検知します。ただし近年の製品は両方の機能を1つにまとめていることが多く、その場合は結果的に1製品で足ります。契約中の製品の機能範囲を確認してみてください。

個人のパソコンにも必要ですか?

多くの場合は不要です。EDRはアラートを見て判断する人がいて初めて機能します。個人であれば、OSとアプリの更新、多要素認証やパスキー、OS標準のセキュリティ機能、そしてバックアップのほうが費用対効果が高くなります。

アラートが多すぎて見きれないと聞きますが、本当ですか?

実際によくある問題です。だからこそ導入前に「誰がいつ見るのか」を決める必要があり、それが難しい場合はMDR(監視と一次対応の委託)という選択肢があります。EDRの費用だけでなく、運用にかかる人の時間まで含めて検討してください。

EDRがあれば、ランサムウェアは防げますか?

侵入そのものは防げません。攻撃の入口は多くの場合VPN機器などの端末の外にあり、警察庁は侵入経路の6割以上がVPN機器としています。EDRが効くのは侵入後の権限奪取や横展開の段階です。順番としては、まずVPN機器の更新と多要素認証、次にEDR、という優先順位になります。

出典・参考

最終更新:2026年8月16日/次回見直し予定:2027年4月(警察庁の年次資料とM-Trendsの公表に合わせて)

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