パブリック・アトリビューションとは?13か国が攻撃者を名指す理由

2026年版・一次情報で確認

パブリック・アトリビューションとは?逮捕できない相手に、国が名前を呼ぶ

意味、日本がこれまでに名指しした攻撃グループ、13か国で足並みをそろえた理由、そして「中国を背景とする」という表現が何を意味しているのか。警察庁の資料で確認してまとめました。

30秒でわかる「パブリック・アトリビューション」

  1. サイバー攻撃の攻撃者を公表し、非難することで攻撃を抑止する取組み。警察庁がそう説明しています
  2. 逮捕とは別の手段です。国外にいて手が届かない相手にも、名前を呼ぶことはできます
  3. 日本はほぼ単独ではやりません。2025年8月のSalt Typhoonでは、警察庁と国家サイバー統括室が12か国の関係機関と共同署名しました
  4. 「中国を背景とする」という表現は、評価であって裁判の結論ではありません。公的資料はその線を丁寧に守っています
  5. 今日やること:名指しの発表が出たら、非難の部分ではなく、同時に出る「手口」と「対策」を読む。実務に効くのはそちらです

「中国を背景とするサイバー攻撃グループ Salt Typhoon について、警察庁が国際アドバイザリーに共同署名」。こうしたニュースを見て、これは何をしたことになるのか、確かめに来た方へ。

結論から言うと、これは捜査でも逮捕でもありません。国が公式に「この攻撃は、あの国を背景とするグループがやったと評価している」と述べる行為です。日本語では長いので原語のまま呼ばれます。この記事は、その意味と、日本がこれまでに何をしてきたかを整理します。

⚠ この記事の前提

この記事は2026年8月20日時点の内容です。定義・事例・日付は、警察庁サイバー警察局『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』(2026年3月)から直接引用しています。

この記事は特定の国を非難するものではありません。日本の公的機関が「何を、どう表現して公表したか」を、資料の言葉づかいのまま紹介します。「〜を背景とする」「〜の関与が疑われる」といった表現は、原文の慎重さをそのまま残しています。

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第1章 / 全8章

パブリック・アトリビューションとは(やさしい定義)

「誰がやったか」を、国として言うこと

ぱぶりっく・あとりびゅーしょん 英:public attribution

サイバー攻撃について、攻撃者を公表し、非難することで攻撃を抑止する取組み。アトリビューション(attribution)は「帰属の特定」、パブリックは「公にする」という意味です。

分類
政策・外交上の手段。刑事手続ではありません
ひとことで
捕まえられない相手に対して、「あなたがやったと分かっている」と公に告げること
よく混同される語
アトリビューション/注意喚起/制裁/能動的サイバー防御(第4章で扱います)
関係する立場
主体は国。企業や個人は同時に出る手口情報の受け手になります

警察庁の資料は、この言葉を次のように説明しています。

我が国としてサイバー攻撃の攻撃者を公表し、非難することでサイバー攻撃を抑止するパブリック・アトリビューションを実施している。

出典:警察庁サイバー警察局『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』(2026年3月)

ここで押さえるべきは目的が「抑止」だという点です。犯人を裁くためでも、被害を回復するためでもありません。「見えているぞ」と伝えることで、次の攻撃をやりにくくするための手段です。だから、逮捕できない相手にこそ意味があります。

「アトリビューション」との違い

観点アトリビューションパブリック・アトリビューション
何をするか攻撃の出どころを突き止める(分析作業)突き止めた結果を公表し、非難する
誰がやるか捜査機関、セキュリティ事業者、研究者(多くは複数国が連名で)
公開されるかされないことが多い公表が目的そのもの
狙い実態の解明抑止と、同種被害の未然防止

警察庁は、サイバー攻撃への対処を一連の流れとして示しています。事案認知 → 捜査・実態解明 → 部門を越えた横断的・俯瞰的分析 → 検挙 → パブリック・アトリビューション → アクセス・無害化措置。パブリック・アトリビューションは、その流れの後半に置かれたひとつの選択肢です。捜査の代わりではなく、捜査の先にあります。

そして、この流れの手前には大きな壁があります。そもそも、誰がやったのかを決めるのが難しいという壁です。同じ資料は、事案を認知した段階では「国家を背景とする事案か、犯罪組織による金銭目的の事案かなどを認定することは困難」であるとし、別の箇所では「サイバー攻撃は、その性質上、事案発生時点では、その攻撃主体や目的等を即座に判断できるものではない」と書いています。名前を呼ぶまでには、時間がかかります。

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第2章 / 全8章

なぜ今これが問題なのか

日本はすでに、何度も名前を呼んでいます

「日本は何も言わない国だ」という印象があるかもしれません。実際には、ここ数年で繰り返し実施されています。警察庁の資料に載っている事例を、日付とともに並べます。

時期対象グループ日本側の実施主体と形式
2023年9月27日BlackTech(中国を背景とする)警察庁・NISC・米国関係機関が連名で注意喚起
2024年7月9日APT40(中国を背景とする)警察庁・NISCが、豪州が作成した国際アドバイザリーへ共同署名(米英加NZ独韓とともに)
2024年12月24日TraderTraitor(北朝鮮を背景とする)警察庁・FBI等が合同で文書を公表。あわせて警察庁・NISC・金融庁が連名で注意喚起
2025年1月MirrorFace警察庁・NISCが、中国の関与が疑われる組織的なサイバー攻撃活動と評価したうえで注意喚起
2025年8月27日Salt Typhoon(中国を背景とする)警察庁・NCOが、12か国の関係機関とともに国際アドバイザリーへ共同署名

出典:警察庁サイバー警察局『令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』(2026年3月)の「パブリック・アトリビューションの事例一覧」および本文。NISCは2025年7月1日に国家サイバー統括室(NCO)へ改組されたため、時期によって名称が異なります。

この表から見えるのは、日本が単独で名指しすることはほとんどないという事実です。多くが「連名」か「共同署名」。2025年8月のSalt Typhoonでは、その規模がはっきり分かります。

項目内容
日本側警察庁、国家サイバー統括室(NCO)
共同署名した国米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国、チェコ、フィンランド、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン(12か国
形式中国を背景とするサイバー攻撃グループ「Salt Typhoon」によるサイバー攻撃に関する国際アドバイザリーへの共同署名
公表された手口既知の脆弱性や設定不備を悪用して初期アクセスを確立 → ネットワーク機器の設定を改変して永続的なアクセスを維持 → 内部の認証情報を狙う → データ窃取

出典:同上。日本を含めると13の国・地域の機関が名を連ねたことになります。

なぜ足並みをそろえるのか。1国だけの主張は「言いがかり」と反論できますが、13の国が同じ評価を出せば、その反論は通りにくくなるからです。名指しの重みは、証拠の量だけでなく、何か国が同じことを言っているかでも決まります。

MirrorFaceの事例が示したこと

2025年1月の事例は、少し性格が違います。警察庁とNISCは、MirrorFaceと呼ばれるグループが令和元年(2019年)頃から日本国内の組織・事業者・個人に対して情報窃取を目的としたサイバー攻撃を行っていたことを確認し、これが中国の関与が疑われる組織的なサイバー攻撃活動であると評価したうえで、手口と未然防止対策を公表しました。

ここで注目したいのは「令和元年頃から」という部分です。公表は2025年、攻撃の開始は2019年頃。6年ほどの隔たりがあります。名前を呼ぶには、それだけの積み上げが要るということです。

「関与が疑われる」と「背景とする」の距離

公的資料の表現は、実は一定していません。「中国の関与が疑われる」(MirrorFace)と「中国を背景とする」(Salt Typhoon、BlackTech)は、どちらも断定を避けた言い方ですが、確信の度合いが違います。報道でこの部分が省略されると、評価が事実として流通してしまいます。元の資料に当たる価値がいちばん高いのが、まさにこの一語です。

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第3章 / 全8章

実際にどう行われるのか

攻撃の日から公表の日まで、何年もかかります

警察庁が示している対処の流れに沿って、公表までの道のりを並べます。どの段階も省略できません。

段階やることこの時点で分かっていること
1 事案認知110番通報、被害相談、外国治安機関からの情報提供などで把握する国家が背景か、金銭目的の犯罪かも分からない
2 捜査・実態解明侵入経路、使われた道具、攻撃インフラを調べる手口の特徴が見えてくる
3 横断的な分析他の事案と突き合わせ、部門を越えて俯瞰する同一グループの犯行かどうかが見えてくる
4 検挙被疑者に手が届くなら、逮捕・送致する相手が国内にいれば、ここで終わる
5 注意喚起手口や攻撃インフラを公表し、次の被害を防ぐ攻撃者を名指ししなくても実施できる
6 パブリック・アトリビューション国家の関与をより詳細に特定できた場合に、公表し、非難するここまで来るのは一部の事案だけ
7 アクセス・無害化措置2026年10月1日施行予定の制度にもとづく措置能動的サイバー防御の枠組み

段階は警察庁資料の記述(事案認知、捜査・実態解明、部門を越えた横断的・俯瞰的分析、検挙、パブリック・アトリビューション、アクセス・無害化措置)に沿って筆者が整理しました。5と6の順序は事案により前後します。

実務として重要なのは5と6の関係です。注意喚起は、攻撃者が誰か分からなくても出せます。手口さえ分かれば、防ぐ側は動けるからです。一方、パブリック・アトリビューションは「より詳細に国家の関与を特定できた場合」に限られます。警察庁の資料は、この条件をはっきり書いています。

なぜ即断できないのか

難しさ中身
匿名性攻撃は他人のサーバや家庭用ルーターを経由して行われ、発信元がそのまま所在地とは限らない
主体の区別認知した段階では「国家を背景とする事案か、犯罪組織による金銭目的の事案か」の認定が困難
装われるハクティビストなど、別の主体を装う形が使われることがある
時間MirrorFaceの例では、攻撃の開始(2019年頃)から公表(2025年1月)まで隔たりがある

1・2・4は警察庁資料の記述にもとづきます。3については、別の攻撃主体を装う手口が国際的に指摘されていることを踏まえた筆者の整理です。

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第4章 / 全8章

よくある誤解と、間違えやすい似た用語

「名指し」の一語で、いろいろなものが混ざります

🚨 いちばん危ない誤解

「名指しされたのだから、証拠がすべて公開されたはずだ」— 公表されるのは攻撃の手口と、防ぐための対策が中心です。判断の根拠となった情報がすべて出るわけではありません。捜査上の理由や、情報源を守る必要があるためです。つまり読み手の側で「これは評価である」と理解しておく必要があります。公的資料が「〜を背景とする」「〜の関与が疑われる」という言い方を崩さないのは、そのためです。

似ている用語どう違うか使い分けの目安
アトリビューション出どころを突き止める作業そのもの。公表するとは限らない調べるだけか、公に言うか
注意喚起手口と対策を知らせるもの。攻撃者を名指ししなくても出せる防御が目的なら注意喚起、抑止が目的なら名指し
制裁資産凍結や入国禁止など、不利益を与える措置言うだけか、実害を与えるか
能動的サイバー防御攻撃者のサーバ等へのアクセス・無害化措置を含む枠組み言葉で抑止するか、技術的に止めるか
脅威インテリジェンス誰が何を狙っているかの知識。民間も作る国が公に言うかどうか
よくある思い込み実際は
名指しは、犯人を捕まえられなかった敗北宣言だ目的が違います。警察庁は「公表し、非難することでサイバー攻撃を抑止する」取組みだと説明しています
日本はこういうことをしない国だ2023年以降だけでも、BlackTech・APT40・TraderTraitor・MirrorFace・Salt Typhoonで実施しています
日本が単独で判断して発表している多くは連名または共同署名です。Salt Typhoonでは12か国の関係機関と足並みをそろえました
「〜を背景とする」は「〜政府がやった」と同じ意味だ同じではありません。断定を避けた評価の表現です。「関与が疑われる」はさらに慎重な言い方です
発表が出たら、その国からの通信を全部止めればいい攻撃は他国のサーバや国内の家庭用ルーターを経由します。発信元の国=攻撃者の所在地とは限りません
うちのような会社には関係ないMirrorFaceの事例では、組織・事業者だけでなく個人も標的だったとされています

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第5章 / 全8章

個人:ニュースの読み方

見出しではなく、動詞と修飾語を見ます

この分野のニュースは、見出しだけ読むと必ず強く見えます。元の資料が何と言っているかを推し量るために、いくつかの言い回しの意味を知っておくと便利です。

見かける表現元資料でのおおよその意味読み手の受け止め方
「〜を背景とする」その国と結び付いていると評価している断定ではないが、確信は比較的高い
「〜の関与が疑われる」さらに慎重な言い方可能性の指摘として読む
「共同署名に参加」他国が作成した文書に同意して名を連ねた主導したのは別の国のことが多い
「連名で注意喚起」複数機関がそろって手口と対策を公表した実務的にいちばん役立つ形
「評価した」分析の結論として述べている裁判の認定とは別のもの

表現の対応は、警察庁資料での使われ方をもとにした筆者の整理です。厳密な定義ではありません。迷ったら、報道ではなく発表元の原文を読むのがいちばん確実です。

そしてもうひとつ。個人にとって実際に役に立つのは、非難の部分ではありません。同時に公表される「手口」と「対策」です。MirrorFaceの事例では個人も標的とされていました。パスワードの使い回しをやめる、更新を当てる—そういう地味な部分が、名指しされた攻撃グループへの現実的な対抗手段になります。

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第6章 / 全8章

会社・組織でやること

発表は「非難」ではなく「無料の脅威情報」として使います

組織にとって、パブリック・アトリビューションの発表は質の高い脅威情報が無料で公開された日です。政治的な部分を脇に置くと、次の4つが手に入ります。

手に入るもの使い道難しさ
攻撃の手口自社の環境に当てはまるかを確認する軽い
狙われた分野・製品自社が対象に含まれるかを判断する軽い
推奨される対策そのまま実施項目にできる
侵害の痕跡(公表される場合)自社のログと突き合わせる中(ログが残っていれば)

Salt Typhoonの例で言えば、公表された手口は「既知の脆弱性や設定不備から入り、ネットワーク機器の設定を改変して居座り、認証情報を集め、データを持ち出す」という流れでした。この4行があれば、自社で確認すべき箇所はほぼ決まります—ネットワーク機器の更新状況、設定の変更履歴、認証情報の保護、外部への通信です。

ひとつ注意があります。「その国からの通信を止める」は対策になりません。攻撃は他国のサーバや国内の家庭用ルーターを経由します。警察庁も、家庭用ルーターがサイバー攻撃に悪用されていたとして注意喚起を行った例を挙げています。国で切るのではなく、手口で守るのが実務です。

関連する仕組み

誰が何を狙っているかを継続的に把握する考え方は脅威インテリジェンス実践ガイドに、自社が外からどう見えているかを知る方法はASM/EASMとは?見つけたあとは、ツールの仕事ではありませんにまとめています。

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CHAP7

第7章 / 全8章

名指しの発表が出たら:最初の10分

報道ではなく、発表元のページを開くところから

やることやってはいけないこと理由
1発表元(警察庁・NCOなど)の原文を開く報道の見出しだけで動く「背景とする」「疑われる」の差が、見出しでは消えます
2狙われた分野・製品・バージョンに自社が該当するか確認する社名が出ていないから無関係と決める名指しされるのは攻撃側で、被害側の名前は普通出ません
3公表された手口を、自社のログと突き合わせる「今は何も起きていない」で終えるすでに居座られている可能性を確かめる作業です
4推奨対策のうち今日できるものを実施する(更新・設定・認証)全部の対策を検討事項にする公表された時点で、攻撃側も公表を知っています
5経営への報告は「該当の有無」で書く国際情勢の解説から始める経営が知りたいのは、自社が対象かどうかだけです
6取引先からの問い合わせに備え、回答の型を用意する聞かれてから考える大きな発表の翌日は、必ず問い合わせが来ます

3について、突き合わせるログが残っていない場合は、そもそも確認ができません。保存期間の考え方は「ログ管理」の記事で扱っています。

原文を見に行く先

  • 警察庁サイバー警察局(注意喚起・パブリック・アトリビューションの公表)
  • 内閣官房 国家サイバー統括室(NCO)— 旧NISC。nisc.go.jpcyber.go.jp へ転送されます
  • JPCERT/CC(技術的な注意喚起)
  • IPA(脆弱性対策情報、企業向け相談窓口)
  • 共同署名した各国機関の原文(英語版のほうが技術的な詳細が厚いことがあります)
✅ ここまでできたら

該当の有無を確認し、今日できる対策を当てた時点で、その発表に対してやるべきことは終わっています。攻撃グループの名前を覚える必要はありません。覚えておくとよいのは「発表が出たら手口を読む」という手順のほうです。名前は変わりますが、手順は使い回せます。

第7章 おわり — 次は第8章

CHAP8

第8章 / 全8章

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この用語とセットで覚えると理解が早くなる語です。

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第8章 おわり — 最後にFAQ

FAQ?

よくある質問

パブリック・アトリビューションについてよく聞かれること

実際に検索されている疑問から

名指ししても、攻撃は止まらないのでは?

止まるとは限りません。それでも警察庁は、公表し非難することで攻撃を抑止する取組みだと位置づけています。攻撃側にとっては、手口が公開されれば使い回しが効かなくなり、インフラも潰されます。「効かない」より「コストを上げる」と考えるほうが実態に近いと言えます。

日本はこれまでに何回やっているのですか?

警察庁の資料に事例一覧が載っています。2023年9月のBlackTech、2024年7月のAPT40、2024年12月のTraderTraitor、2025年1月のMirrorFace、2025年8月のSalt Typhoonなどです。多くは他国や他機関との連名・共同署名で、日本が単独で実施する形はほとんどありません。

「中国を背景とする」は「中国政府がやった」という意味ですか?

同じではありません。断定を避けた評価の表現です。さらに慎重な言い方として「関与が疑われる」もあり、MirrorFaceの事例では「中国の関与が疑われる組織的なサイバー攻撃活動であると評価した」という書き方がされています。報道で修飾語が省かれると意味が変わってしまうため、原文で確認する価値があります。

自社が名指しされることはありますか?

ありません。名指しされるのは攻撃した側です。被害を受けた企業の名前が公表されることは通常ありません。ただし、公表された手口や対象分野に自社が当てはまる場合は、確認と対策が必要になります。第7章の手順をご覧ください。

出典・参考

最終更新:2026年8月20日/次回見直し予定:2027年3月(警察庁の年次資料の公表に合わせて)

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