サポート詐欺で遠隔操作されたら|今すぐやる順番、お金の止め方、パソコンの戻し方

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サポート詐欺で遠隔操作されたら今すぐやる順番、お金の止め方、パソコンの戻し方。
あなたは「偽の修理屋さん」を家に上げてしまいました

「ウイルスに感染しています」の画面から電話をかけ、言われるままにソフトを入れて、パソコンを操作された。そんなときは、相手からもう一度電話が来ても出ずに、この記事の順番どおりに進めてください。恥ずかしいことではありません。毎月、何百人もの人が同じ相談をしています。

🧭 結論:まず「ネットを切る」。お金は電話で止める。パソコンは「戻す」

  1. 遠隔操作をさせたのは、偽の修理屋さんを家に上げ、合鍵まで渡してしまったような状態です。片付けは①追い出す→②財布を確かめる→③合鍵を捨てる→④鍵を替える→⑤届け出るの順で進めます。
  2. まだつながっているなら、電話を切り、Wi-Fiを切るか、LANケーブルを抜くか、ルーターの電源を切ります。ネットが切れれば、相手はもう操作できません。
  3. ネットバンキングにログインした・カード番号を入れた・電子マネーを買った人は、パソコンではなく電話で、銀行・カード会社・電子マネーの発行元に連絡します。振り込んでしまったら、振り込んだ先の銀行と警察にも。
  4. パソコンは、遠隔操作ソフトを削除して「システムの復元」、できなければ初期化(IPAの推奨)。その前に、画面やソフトの名前をスマホで撮っておきます。
  5. パスワードは別のスマホなどから変え、警察署(先に電話)・消費者ホットライン188・IPAに相談します。あとから「返金します」「解約の手続きを」と連絡が来ても、二度とつながないでください。

相手が自由に動けたのは「つながっていた間」だけです。順番どおりに片付ければ、パソコンもお金の手続きも、取り返しがつく部分はたくさんあります。

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まずこの1枚

偽の修理屋さんを家に上げてしまった。片付けは5ステップ

パソコンを家にたとえると、何が起きたのかが分かりやすくなります。偽の警告画面は、家の前で「ガス漏れしてますよ!」と叫ぶ偽の業者です。電話をかけ、遠隔操作ソフトを入れ、表示された番号を伝えたことで、あなたはその業者を家に上げ、合鍵まで渡してしまったことになります。

IPA(情報処理推進機構)も、言われるままに遠隔操作ソフトを入れることを「見知らぬ訪問者を家に招き入れる行為と同じ」と説明しています。家に上がった業者は、部屋を見て回り(画面をのぞく)、物の配置を変え(設定を変える)、財布に手を伸ばすこと(ネットバンキングの操作)もできました。

※ 厳密には、遠隔操作は「画面を見て、マウスとキーボードを動かす」ことです。家のたとえは、最初の理解のためのものです。

📌 遠隔操作された後の片付け:5つのステップ

あなたの家(パソコン)に「偽の修理屋さん」を上げてしまった 偽の警告 → 電話 → 遠隔操作ソフト → 番号を伝えて「合鍵」を渡した STEP 1 追い出す たとえ:玄関から出す ・電話を切る ・Wi-Fiを切る ・LANケーブルを 抜く ・ルーターの電源 を切る STEP 2 財布を確かめる たとえ:盗られた物は? ・銀行に電話 ・カード会社に 電話 ・電子マネーの 発行元に連絡 ・振込先の銀行へ STEP 3 合鍵を捨てる たとえ:残された合鍵 ・先に画面を撮る ・遠隔操作ソフト を削除 ・システムの復元 ・できなければ 初期化 STEP 4 鍵を替える たとえ:錠前を交換する ・別のスマホ等 から変える ・銀行→メール →買い物の順 ・使い回しの ものも全部 STEP 5 届け出る たとえ:交番に知らせる ・警察署 (先に電話) ・契約は 188 ・パソコンの 相談は IPA ・撮った写真を持参 ⚠ 1・3・4は全員。2・5はお金や個人情報がからんだら、すぐ。 「返金します」「解約の手続きを」と同じ業者がまた来ても、ドアを開けない(二度とつながない)
ステップ家のたとえパソコンでやること
1 追い出す業者を玄関から出し、ドアを閉める電話を切る。Wi-Fiを切る/LANケーブルを抜く/ルーターの電源を切る
2 財布を確かめる財布・通帳・カードが無事か調べる銀行・カード会社・電子マネー発行元に電話で連絡。振り込んだら振込先の銀行にも
3 合鍵を捨てる業者が置いていった合鍵や細工を片付ける遠隔操作ソフトを削除→「システムの復元」。できなければ初期化
4 鍵を替える見られたかもしれない鍵の番号を変える別の端末から、銀行・メール・買い物サイトなどのパスワードを変更
5 届け出る交番と相談所に知らせる警察署(先に電話)、契約やお金のトラブルは188、パソコンの技術的な相談はIPA

最初の30分

今からやる順番。お金の電話は、パソコンの片付けより先

大事なのは順番です。パソコンの片付け(初期化など)は時間がかかりますが、お金の手続きは早いほど止められる可能性が上がります。だから「追い出す」の次は、パソコンではなく電話を手に取ります。

  1. 電話を切って、ネットを切る(1分)
    相手と通話中なら、何を言われても切ります。次に、パソコンのWi-Fiを切る、LANケーブルを抜く、またはWi-Fiルーターの電源を切ります。IPAは、勝手に画面を開かれたらネットワークを切断して遠隔操作を切るよう案内しています。
  2. お金がからんだか、思い出す(2分)
    ネットバンキングにログインした? カード番号を入れた? コンビニで電子マネーを買って番号を伝えた? 6段階の診断で、自分の位置を決めます。
  3. 銀行・カード会社・発行元に電話する(すぐ)
    ネットバンキングなら自分の銀行へ。振り込んでしまったら振り込んだ先の銀行にも。カードならカード会社、電子マネーなら発行元へ。お金の止め方に連絡先の探し方があります。
  4. 証拠をスマホで撮る(5分)
    警告画面(残っていれば)、入れられたソフトの名前、相手の電話番号(通話履歴)、支払いの画面、電子マネーのカードとレシート。パソコンを戻す前に撮ります。
  5. 別の端末から、大事なパスワードを変える(10分)
    まず銀行、次にメール。このパソコンはまだ使いません。
  6. パソコンを戻す(今日〜数日)
    ネットを切ったまま、遠隔操作ソフトを削除して「システムの復元」。できなければ初期化。手順はこの先にあります。

※ 所要時間は当サイトの目安です。会社や学校のパソコンなら、1の次にすぐ管理者(情報システム担当)に連絡し、自分で初期化しないでください(理由)。

相手からまた電話が来たら:出ない。出てしまったら、何も答えず切る

サポート詐欺の相手は、あなたの電話番号や名前、住所を知っていることがあります(支払い画面で入力させるため)。「作業が途中です」「返金の手続きをします」「解約しないと料金が発生します」と言われても、もう一度ソフトを開いたり、番号を伝えたりしないでください。本物のマイクロソフトは、自分から電話をかけてサポートすることはないと説明しています。

CHECK2

あなたはどこまで?

どこまで入られた? 6段階で、やることが決まる

一口に「遠隔操作された」と言っても、玄関先で帰ってもらった人から、財布の中身まで持って行かれた人まで、さまざまです。いちばん深いところに当てはまる段階を選んでください。

  • 段階0
    電話で話しただけ。ソフトは入れていない
    IPAは、ソフトを何もインストールしていなければパソコンには影響がないと考えられるとしています。警告画面を閉じ、念のためブラウザの履歴を消せば終わりです。
  • 段階1
    言われたソフトを入れた・番号を伝えた
    合鍵を渡した状態です。ネットを切り、ソフトを削除して「システムの復元」(ステップ1・3)。
  • 段階2
    遠隔操作されたが、ずっと画面を見ていた
    遠隔操作は目の前の画面にそのまま映ります。IPAは、操作中の動きに特に不審な点がなければ問題はないと言えるとしています。ただしステップ1・3は必ず。
  • 段階3
    操作中に目を離した(コンビニに行った等)
    その間にパソコンの中を見られた可能性があります。パスワードやカード番号をパソコンに保存していたなら、変更(ステップ4)。
  • 段階4
    ネットバンキングにログインした・カード番号や個人情報を入れた
    送金していなくても、銀行とカード会社に今すぐ電話。パスワードと、身に覚えのない取引の有無を確かめます(ステップ2・4)。
  • 段階5
    お金を払った・送金された
    ステップ1〜5の全部。お金の連絡を最優先にし、警察署にも相談します。

出典:IPA「パソコンに偽のウイルス感染警告を表示させるサポート詐欺に注意」のよくある質問1・2・5、4.3節。段階の分け方は当サイトの整理です。

「パソコンにパスワードを保存していた」とは、こんな状態です

  • ブラウザに、ネットバンキングや買い物サイトのパスワードを覚えさせている(自動で入力される)
  • デスクトップやメモ帳、Excelに、パスワードやカード番号を書いたファイルがある
  • メールやネットショップに、ログインしたままになっている
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STEP 2 財布を確かめる

お金の止め方:払い方ごとに、電話する相手が違う

サポート詐欺のお金の取り方は、大きく4つです。どれも「早く連絡するほど、止められる可能性が上がる」のは同じですが、電話する相手が違います。連絡先は、カードの裏面、銀行のキャッシュカードや公式サイト、電子マネーのカードの裏やレシートで確かめてください。相手が教えた番号や、検索結果の広告に出た番号には電話しないでください。

何をした?すぐ電話する相手伝えること・頼むこと
ネットバンキングにログインした(送金はしていない)自分の銀行遠隔操作中にログインした、と伝える。パスワード変更と、身に覚えのない取引がないかの確認。振込限度額や登録した振込先が勝手に変えられていないかも聞く
ネットバンキングで振り込んだ・振り込まされた振り込んだ先の銀行+自分の銀行+警察全国銀行協会は、振り込め詐欺などの被害にあったら振込先の口座がある銀行に連絡し、警察にも届けるよう案内している。全国銀行協会のサイトに銀行ごとの連絡先一覧がある
クレジットカードで払った・番号を入れたカード会社(カード裏面の番号)警察庁は支払いの停止を依頼するよう案内。番号を知られたので、カードの再発行(番号の変更)も相談する
コンビニで電子マネー(ギフトカード)を買って番号を伝えた電子マネーの発行元(Apple、Google Playなど)警察庁は、発行元に被害を連絡して決済手続きの停止を頼み、救済措置を相談するよう案内。カードとレシートは捨てずに保管

出典:IPA(4.3節)、警察庁「サポート詐欺対策」、全国銀行協会「金融犯罪に遭った場合のご相談・連絡先」、Apple「ギフトカード詐欺について」。返金されるかどうかは、それぞれの会社や状況によります。

事件ストーリー:「100円の修理代」が100万円になった

国民生活センターが紹介した、実際の相談です(2023年受付)。

  • 70歳代男性大きな警告音とともに「ウイルスに感染した可能性」の画面。マイクロソフトを名乗る番号に電話すると、遠隔操作ソフトを入れるよう言われた。「最近、銀行の取引をしたか」と聞かれ、ネットバンキングにログイン。修理代100円を送るつもりで金額を入れたのに、遠隔操作で「0」を足され、100万円が送金されていた。
  • 80歳代男性遠隔操作中に「ハッカーに侵入されている」と言われ、ネットバンキングのパスワードなどを答えた。数時間後に残高を見ると、約200万円が送金されていた。1日の送金限度額を50万円にしていたのに、遠隔操作の間に限度額を外されていたようだ。

2つの話に共通するのは、「自分で操作しているつもりでも、マウスとキーボードは相手も動かせた」ことです。IPAも、相手が送金額に0を加えて198万円を不正送金したとみられる事例を確認しています。だから、送金していないつもりの人も、銀行で取引と設定を確かめてもらってください。

数字で見る:件数は減ったのに、被害額は増えた

1,066件2025年のサポート名目の詐欺の認知件数(前年比30.1%減)
約14億円同じく被害額(前年比39.6%増)
約130万円1件あたりの平均(当サイト計算)
37.3%IPAへの相談のうち「ウイルス検出の偽警告」の割合(2026年4〜6月)

警察庁によると、2025年にパソコンのウイルス除去などを名目にした詐欺は1,066件で、前の年より3割減りました。ところが被害額は約14億円と、4割も増えています。単純に割ると1件あたり約130万円。数万円分の電子マネーをだまし取る手口から、ネットバンキングで大きな額を動かす手口へ移っていることがうかがえます。IPAの相談窓口でも、2026年4〜6月の相談3,832件のうち1,428件(およそ8件に3件)がこの偽警告の相談でした。

出典:警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」p.32、IPA 安心相談窓口「2026年第2四半期(4月〜6月)の情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況」。1件あたりの金額と「8件に3件」は当サイトの計算です。

振り込んだお金は、戻ることがある?

振り込め詐欺などで使われた口座は、銀行が凍結し、残っているお金を被害者に分ける制度(振り込め詐欺救済法)があります。ただし、戻るのは口座に残っていた分を、被害者の数で分けたものです。犯人はすぐにお金を移すので、全額が戻るとは限りません。だからこそ1分でも早く振込先の銀行へ連絡します。

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STEP 3 合鍵を捨てる

パソコンの戻し方:削除して「時間を巻き戻す」

業者は家を出ても、合鍵(遠隔操作ソフト)を置いていったかもしれません。家具の配置(設定)を変えたかもしれません。IPAは、遠隔操作の影響は外から判断できないため、安全な方法としてWindowsの「システムの復元」を勧めています。これは、パソコンの設定をソフトを入れる前の時点に巻き戻す機能です。

順番やることWindows 11での場所・ポイント
0 記録入れられたソフトの名前、日時をスマホで撮る警察や銀行への説明に使う。復元すると消えるので先に
1 削除遠隔操作ソフトをアンインストール[設定]>[アプリ]>[インストールされているアプリ]。AnyDesk、TeamViewer、LogMeIn、UltraViewer など、覚えのないものを削除。一覧に出ないソフトもある(その場合は2だけ)
2 復元「システムの復元」で、ソフトを入れる前の日時に戻すスタートの検索で「復元ポイントの作成」→[システムの保護]タブ→[システムの復元]。被害にあった日より前の復元ポイントを選ぶ。写真や文書は基本的に消えない
3 初期化復元できない・復元ポイントがない・不安が残るとき[設定]>[システム]>[回復]>[PCをリセットする]。保存していたデータは消えることがあるので、メーカーの手順を確かめる
4 仕上げネットにつなぎ直して、Windows Updateとウイルス検査マイクロソフトは、更新プログラムの適用とWindows セキュリティでのフルスキャンも勧めている

出典:IPA「サポート詐欺に注意」4.2節(「アンインストール」「システムの復元」の実施手順書PDFあり)、Microsoft「テクニカル サポート詐欺から身を守る」。設定画面の名前はWindowsの版によって違うことがあります。操作に迷ったら、パソコンのメーカーに問い合わせてください。

「ウイルス対策ソフトで検査したら何も出なかった」は、安心材料になりません

悪用されるAnyDeskやTeamViewerは、本物の会社が作った、正規の遠隔操作ソフトです。ウイルスではないので、セキュリティソフトは基本的に反応しません(IPAも、画面が操作不能になる手口について「セキュリティ対策ソフトでは検知されないと考えます」と回答しています)。検査の結果ではなく、削除と復元で片付けてください。

ほかにも見ておきたい「細工」

細工どんな状態見る場所・対処
勝手にサインインのパスワードを付けられたWindowsに入れなくなったIPAが確認している手口。自分では外せないので、初期化を含めてメーカーに相談
デスクトップが空っぽアイコンが消えたアイコンを非表示にされただけのことがある。システムの復元で戻ることが多い
起動時に何かが動く知らないプログラムが毎回立ち上がるタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)の[スタートアップ アプリ]で、覚えのないものを無効に。不安なら初期化
画面の右下から警告が出続けるブラウザを閉じても「ウイルス」の通知が出るブラウザの「通知」の許可を悪用されている。ブラウザの設定で、知らないサイトの通知を削除(IPA)

Mac・スマホでやられた場合

Macでも、入れられたアプリを削除し、[システム設定]>[プライバシーとセキュリティ]の「画面収録」や「アクセシビリティ」に、覚えのないアプリが許可されていないか確かめてください。スマホの場合は、知らないアプリと、プロファイル・ユーザー補助などの「許可」を見直します。どちらも、不安が残れば初期化が確実です。

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STEP 4 鍵を替える

パスワードは「別の端末から」「お金に近い順」に

業者が家の中を見ていた間に、鍵の番号(パスワード)を見られたかもしれません。変えるときのコツは2つ。片付けが終わるまで、遠隔操作されたパソコンでは変えないこと。そして、お金に近いものから順に変えることです。

順番サービス理由
1ネットバンキング・証券・キャッシュレス決済直接お金が動く。銀行の担当者と話しながら変えると確実
2メールアカウント(Gmail・Outlook など)ほかのサービスの「パスワード再設定」はメールに届く。ここを取られると全部の鍵を作り直される
3Microsoftアカウント・Apple ID・Googleアカウントパソコンやスマホそのものの鍵。マイクロソフトもパスワード変更を勧めている
4ネットショップ・SNS・ブラウザに保存していたものカード情報が登録されているサイトは特に先に
5上と同じパスワードを使っていたもの全部1つ知られると、同じ鍵で全部開く

変えたあとは、使えるサービスでは2段階認証(ログイン時にスマホへ確認が届く仕組み)をオンにしておくと、次に鍵の番号を知られても入られにくくなります。使い回しの怖さはパスワード使い回しの危険で詳しく説明しています。

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やってはいけない

被害を広げる6つの行動

✕ やってはいけない

  • 相手にかけ直す・かかってきた電話の指示に従う
  • 「返金」「解約」「作業の続き」のためにもう一度つなぐ
  • ネットを切らないまま、パソコンの片付けを始める
  • ウイルス検査で何も出なかったから大丈夫と思い込む
  • 記録を撮る前に、いきなり初期化する
  • 恥ずかしいからと家族にも言わずに抱え込む

○ 代わりにこうする

  • 知らない番号・非通知の電話には出ない
  • 返金や解約の話は、188か警察に相談してから
  • まずWi-Fi・LAN・ルーターでネットを切る
  • 検査ではなく削除と「システムの復元」で片付ける
  • 画面・ソフト名・支払いの記録をスマホで撮ってから
  • 家族や身近な人に話し、一緒に電話をかけてもらう

「返金します」の電話に要注意(当サイトの注意)

お金を払ったあとに「払いすぎたので返金します」「サポートを解約すると返金できます」と連絡が来ることがあります。返金のために遠隔操作やネットバンキングへのログインを求められたら、それは二度目の詐欺だと考えてください。国民生活センターも、ネット通販のトラブルで「○○ペイで返金します」と言って逆にお金を送らせる詐欺を注意喚起しています。本当の返金に、あなたのパソコンを操作する必要はありません。

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STEP 5 届け出る

警察と相談窓口:目的ごとに使い分ける

警察庁は、サポート詐欺の被害にあったら、偽の警告画面やインストールしたソフトが分かる資料などを持って、最寄りの警察署に通報・相談するよう案内しています。事前に電話で担当者と日時や持ち物を調整すると、スムーズだそうです。

こんなとき相談先知っておきたいこと
お金の被害が出た・被害届を出したい最寄りの警察署先に電話で日時と持ち物を相談。下のチェックリストを持って行く
電話で警察に相談したい警察相談専用電話 #9110かけた地域の警察本部などの相談窓口につながる。ダイヤル回線や一部のIP電話からは使えない。緊急のときは110番
犯罪として警察に知らせたい(ネットで)警察庁のオンライン受付窓口(サイバー事案に関する通報・相談・情報提供)24時間受け付けるが、執務時間外の分は翌執務日以降の受付。ここに書いても被害届にはならない(警視庁の案内)
サポート契約を取り消したい・お金の請求が来た消費者ホットライン 188(いやや)最寄りの消費生活センターにつながる。IPAも、サポート契約の取り消しは消費生活センターへと案内
パソコンの片付け方を相談したいIPA 情報セキュリティ安心相談窓口(03-5978-7509)受付は10時〜17時(土日祝・年末年始を除く)。メール([email protected])やチャットボットもある。契約・支払い方法や法律の相談は対象外
自分では手に負えないパソコンのメーカーのサポート・購入店システムの復元や初期化の操作、データの取り出しなど。メーカーの番号は、説明書や公式サイトで確かめる

出典:警察庁「サポート詐欺対策」、警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」、警視庁、IPA「情報セキュリティ安心相談窓口のご案内」、国民生活センター。受付時間は変わることがあるので、各窓口のサイトで確かめてください。

☑ 警察署に持って行くもの(警察庁の案内+当サイトのおすすめ)

  • 偽の警告画面の写真(撮れていれば)
  • 入れられたソフトの名前が分かる画面の写真
  • 相手の電話番号(スマホや固定電話の通話履歴)と、通話した日時のメモ
  • クレジットカードの利用明細・ネットバンキングの取引履歴
  • 電子マネーのカード本体とレシート(捨てない)
  • 銀行・カード会社・発行元に連絡した日時と、言われたこと
  • 何が起きたかを時間順に書いたメモ(「何時に画面が出た→何時に電話→何時にソフトを入れた…」)

※ 前半4つ(警告画面・ソフト・カード履歴・電子マネーのカード)は警察庁の案内にあるもの、後半は説明をスムーズにするための当サイトの提案です。

WHY8

なぜだまされた?

偽の修理屋さんが家に上がるまでの6段階

だまされたのは、あなたの注意が足りなかったからではありません。サポート詐欺は、焦らせて、考える時間を奪うように作られています。手口の流れを知っておくと、次は途中で気づけます。

  1. 罠の広告をクリック
    ウェブサイトの「次へ」ボタンに見せかけた広告や、楽天・ヤフー・Amazonなどを検索したときに最上位に出る広告。クリックすると偽の警告に飛ばされます(IPA)。
  2. 全画面の警告と、鳴りやまない音声
    「トロイの木馬に感染」。慌ててキャンセルを押すと全画面になり、「✕」は偽物で押せません。スピーカーからは「今すぐ電話してください」。
  3. 電話をかける
    番号は050番号から、2023年8月ごろから0101で始まる番号(北米への国際電話)に変わりました。国際通話料がかかることがあります。
  4. 遠隔操作ソフトを入れさせる
    片言の日本語の「マイクロソフトのエンジニア」が、Windowsキー+Rを押させ、URLを打たせてソフトをダウンロードさせます。表示された番号を伝えさせて、操作を承諾させます。
  5. 「問題がある」とウソの説明
    偽の社員証を見せ、パソコンの普通の画面を「感染の証拠」として見せます。
  6. お金を取る
    「5年保証」「一生保証」などの偽のサポートプランで数万〜10万円程度。支払いは電子マネー(コンビニを何往復もさせる例も)や、ネットバンキングを開かせて金額を書き換える方法へ。

出典:IPA「サポート詐欺に注意」2章・3章。

昔と今:いちばん変わったのは「お金の取り方」

くらべるところ以前によく見られた形最近の形
電話番号国内の050番号0101で始まる国際電話(2023年8月ごろ〜)
支払い方法コンビニで電子マネーを買わせ、番号を言わせる電子マネーに加えて、ネットバンキングを開かせて送金させる(2023年〜)
金額サポート料として数万〜10万円程度金額の書き換え・限度額の解除で100万円、200万円という例も
画面ブラウザの中の偽警告(閉じれば終わる)ファイルが盗まれていると見せるアニメーションやチャット画面。再起動しても消えない操作不能型(2024年6月〜)

出典:IPA「サポート詐欺に注意」「偽セキュリティ警告画面の閉じ方体験サイトを公開」「操作不能になる手口が増加中」、国民生活センター。

本物のサポートと偽物を分けるポイント

見るところ本物のマイクロソフトサポート詐欺
警告に電話番号エラーや警告のメッセージに電話番号を載せることはない画面いっぱいに電話番号
向こうから電話頼んでいないのに電話でサポートすることはない「作業の続き」「返金」と電話してくる
支払い方法ギフトカードや暗号資産で払わせることはない電子マネー・ギフトカード・ネットバンキング
急がせ方(自分で問い合わせたときだけ対応)「今すぐ」「ファイルが全部消える」「今決めてください」

出典:Microsoft「テクニカル サポート詐欺から身を守る」、国民生活センター。Appleも、AppleギフトカードはAppleの製品やサービスの購入にしか使えないと案内しています。

QUIZ9

自分で見抜けるか

本物?偽物? 被害のあとに来る3つの連絡

被害にあった直後は、また狙われやすい時期です。次の連絡、あなたならどうしますか? タップすると答えが開きます。

① 翌日、知らない番号から「先日のサポートの件です。作業が途中なので、もう一度パソコンをつないでください」

出てはいけない電話です。同じ業者が、もう一度家に上がろうとしています。マイクロソフトは、頼まれていないのに電話でサポートすることはないと説明しています。何も答えずに切り、警察に相談するときに「また電話が来た」と伝えてください。

② 「サポート料金を払いすぎていました。返金するので、ネットバンキングにログインして画面を共有してください」

二度目の詐欺です。返金を受け取るのに、あなたのパソコンを操作したり、ネットバンキングにログインしたりする必要はありません。遠隔操作中に金額を書き換えられれば、今度は「返金」どころか送金させられます。188か警察に相談してください。

③ カードの裏に書いてある番号に自分で電話したら、カード会社の人が「利用停止とカードの再発行をしましょう」

本物の手続きです。自分で確かめた番号に、自分から電話しているからです。ポイントは「相手から来た連絡」ではなく「自分で調べた公式の連絡先」を使うこと。銀行も同じで、キャッシュカードや公式サイトの番号にかけます。

TODO10

今日やること

被害にあっていない人も、今日やること3つ

  1. 「Escキー長押し」で偽の警告を閉じる練習をする。IPAの「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」で、本物そっくりの画面を安全に閉じる練習ができます。閉じられなければ、Ctrl+Alt+Deleteから再起動。電話をかけなければ、被害は起きません。
  2. ネットバンキングの1日の振込限度額を、必要な分まで下げておく。あわせて、ログインや振込のお知らせメール・アプリ通知をオンに。遠隔操作の間に限度額を外された例もあるので万能ではありませんが、被害の上限を小さくし、お知らせで早く気づけるようになります。
  3. 家族と「画面に電話番号が出たら、かけずに家族に電話」と約束する。国民生活センターの相談では70歳以上が大きく増えていました。離れて暮らす親のパソコンにも、この記事の1枚の図を見せておきましょう。

警告画面が出たときの閉じ方と見分け方はサポート詐欺とClickFix攻撃、ゲームで練習するならサポート詐欺を見破れ!詐欺バスターへ。ほかの被害も含めた初動はやられたときの最初の30分(初動の早見表)にまとめています。

MORE11

もっと詳しく

悪用されるソフト、操作不能型、会社のパソコンの場合

遠隔操作が成り立つ3つの条件

IPAによると、遠隔操作は次の3つがそろわないと実行できません。逆に言えば、どれか1つを崩せば止まります。

条件崩し方
① 遠隔操作ソフトがインストールされ、起動しているアンインストール。一覧にないものは「システムの復元」
② パソコンがネットワークにつながっているWi-Fiオフ・LANケーブルを抜く・ルーターの電源を切る(今すぐできる)
③ 操作される側が、外からの操作を許可している表示された番号(承認番号・ID)を他人に伝えない

悪用されやすい遠隔操作ソフト

IPAが挙げているのは、AnyDesk、LogMeIn Rescue、TeamViewer、UltraViewerなどの既製品です。どれも本来は、メーカーや会社のサポートで使われる正規のソフトです。ソフト自体が悪いのではなく、「誰に操作させるか」が問題です。中にはインストールせずに動き、アプリの一覧に出ないものもあるため、IPAはその場合「システムの復元」だけを行うよう案内しています。

画面が操作不能のまま、再起動しても消えない場合(操作不能型)

2024年6月から、画面全体に偽のメッセージが出て、キーボードもマウスも効かず、再起動しても消えないという相談が寄せられています。ブラウザの偽警告とは仕組みが違い、Escキー長押しでは閉じられません。IPAが案内する対処は次のとおりです。

  1. すぐにネットを切る
    LANケーブルを抜く、またはWi-Fiルーターの電源を切る。表示中に遠隔操作されたケースが確認されています。
  2. 2〜3分、様子を見る
    ネットを切っただけで消えた例があります。
  3. Ctrl+Alt+Deleteを押してみる
    青い画面に変わったら、右下の電源アイコンからシャットダウン。
  4. だめなら電源ボタン長押しで切る
    そのあとは、どの場合も初期化が勧められています。

この型では、RMM(遠隔のコンピューターを監視・操作するソフト)による遠隔操作、Windowsの設定の改ざん、スタートアップへの不審なプログラムの登録などが確認されています。原因は、ネットを見ている間に意図せずダウンロードされたファイルを開いてしまったケースです。ダウンロードの表示をクリックするだけで実行されることがあるので、覚えのないダウンロードは開かないでください。

出典:IPA「パソコンの画面全体に偽のメッセージが表示され操作不能になる手口が増加中」(2024年9月17日)。

会社・学校のパソコンだった場合

自分で初期化しないでください。IPAは、組織のパソコンが遠隔操作され、情報漏えいの調査(デジタルフォレンジック)を行う場合は、調査が終わるまで端末を保存し、調査のあとで復元や初期化をするよう勧めています。ネットを切ったら、電源はそのままで管理者に連絡し、指示を待ちます。社内のファイルやメールを見られた可能性があるため、個人の判断で済ませないことが大切です。

FAQ?

よくある疑問

よくある疑問

パソコンの中の情報は、盗まれましたか?

見られた可能性はあります。ただ、遠隔操作の動きは目の前の画面にそのまま映るので、IPAは「操作中の動きが特に不審でなかったなら問題はないと言える」としています。目を離した時間があった、パスワードやカード番号を見やすい場所に保存していた、という場合は、念のためパスワードを変えてください。

初期化すると、写真や書類は消えますか?

「システムの復元」なら、写真や文書などの個人ファイルは基本的に残ります。初期化は方法によって消えることがあります。取り出してから初期化したい場合は、方法に専門的な知識が必要なこともあるので、IPAはパソコンメーカーなどへの相談を勧めています。日ごろから外部へのバックアップをとっておくと、こういうときに迷わず初期化できます。

払ったお金は戻ってきますか?

払い方によります。クレジットカードは、カード会社に支払いの停止を頼めます。電子マネーは、まだ使われていなければ発行元が止められる可能性があります。振り込みは、振込先の口座を凍結してもらえれば、残っていたお金が分配されることがあります。どれも保証はないので、とにかく早く連絡することが大切です。

サポート契約を結んでしまいました。解約できますか?

IPAは、サポート契約の取り消しについては最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談するよう案内しています。相手に直接「解約したい」と電話すると、また遠隔操作や支払いを求められるおそれがあるので、先に188へ。

電話の途中で怪しいと思って切りました。大丈夫ですか?

何のソフトも入れていなければ、IPAはパソコンには何も影響はないと考えられるとしています。警告画面を閉じ、念のためブラウザの履歴を消してください。ソフトを入れてしまった場合は、この記事のパソコンの戻し方へ。

家族が被害にあったようです。何をしてあげればいいですか?

責めずに、まずネットを切るのを手伝ってください。そのうえで、一緒に銀行やカード会社へ電話し、写真で記録を残し、警察署への電話にも付き添いましょう。被害にあった人は、焦りと恥ずかしさで判断が鈍っています。国民生活センターの相談でも、家族が「偽物かもしれない」と声をかけたことで被害を防げた例が紹介されています。

📚 出典・参考(2026年10月2日確認)

IPA(情報処理推進機構)

警察・公的機関

企業

Windowsの設定画面の名前は、版や更新によって変わることがあります。操作の前に、マイクロソフトやパソコンメーカーの最新の案内を確かめてください。

偽の修理屋さんは、もう家の外。あとは順番どおりに片付けるだけ

ネットを切る → お金は電話で → 記録を撮る → 削除と復元 → 別の端末からパスワード → 警察・188・IPAへ。
「返金します」の電話が来ても、ドアは開けないでください。

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